法医学者の染井沙代里は、遺体に話しかけることで「遺体の声が聞こえる」という「特異体質」の持ち主だった。しかし竹本刑事が運び込んだ【不気味な死体】のせいで彼女の日常は壊れてしまう。それもそのはず。その【不気味な死体】は【呪われた死体】だったのだ。
ゴールデンウィーク明けに霜月高校に転校してきた高校二年生の葛西心春。彼女は美人でスタイル抜群。そのうえ天然で、きわどいトークにもニコニコ応じてくれる。この学校の生徒会長を目指しているという彼女に、悪い生徒たちの魔の手が忍び寄る。しかし生徒たちは知らなかった――葛西心春は、サイコパスなのだ。