過去の失恋から恋に臆病な梅は、セクハラから助けてくれた同期の大森孝成に片思い中。だけど、ビジュ良し・営業成績トップ・実家は不動産経営という大森は超人気物件で狙う女子も多数。何も言えないまま1年も想いをこじらせていた。さらには大森に彼女がいるとの噂まで聞こえてきて……今の心地よい関係を壊したくない。もういっそのこと諦めてしまおうかと思っていた矢先、取引先のイケメン営業・冴島から猛アプローチを受ける。男性に不慣れな梅の気持ちは揺れるばかり。ところがその日から、大森が梅との距離を急激に詰めてきて――もう、どうしたらいいの!?
「あそこの信号までに決めろ。まっすぐ行けば駅。右に曲がったらホテル」想いを寄せていた年上の幼馴染に、とうとう失恋してしまった真白。大学時代からの友人で、今は真白の上司である亘は、泣きはらす真白を慰めながら迫る。「手っ取り早く忘れさせてやろうか?」男女の関係になったところで自分たちの関係は変わらないはず。長年の片思いに疲れ切っていた真白は、亘の誘いに……。
元カレの慶吾と五年ぶりに再会した茉優。自分にはつり合わない存在と思い遠距離を理由に別れたけれど、今も大好きな人。彼に誘われるままにホテルへ。背後から胸の先端を摘ままれて、甘い痺れが駆け抜ける。「俺を二度と忘れられなくさせてやる」”好き”なトコロを知り尽くしている彼の愛撫で、あっという間に身体は蕩かされ、身も心も恋人だった頃に戻ってしまい……。
「何回でも達(イ)けばいいだろ。俺がいれば怖くない」両親の不仲のせいで、恋愛や結婚に夢を見ない性格に育った由香里。家族のような存在の幼馴染み、宗佑のいるところだけが、唯一の心安らぐ場所だった。ある日由香里は、大企業グループの会長である宗佑の祖父から、宗佑との婚約を持ちかけられる。愛情はいつか冷めるもの。彼のためなら形だけの婚約くらい何でもないと承諾した由香里だったが……。
「俺に愛されてる時点で、幸運だろ」「それ本気で言ってます?」実家の不幸で貧しい境遇にありながら、両親を支え健気に働く看護師の逸子。自分を不運を呼ぶ女だと思い込んでいる逸子は、職場の外科医貴伸が女性と揉めているところに遭遇してしまう。両親が送り込んできた女性から結婚を迫られ、どうにか逃げようとしているという貴伸。「もうお前でいい」と彼に迫られ、逸子は婚姻届に強引にサインさせられてしまい……。
奏子は入社以来六年、同期の健斗に片思い中。ある日、健斗から意味深な誘いを受けそのままホテルへ。やっと結ばれた――歓喜の奏子は好きだと本心を告げるが、健斗の様子がおかしい。奏子の告白にも無反応で、さらに「悪い。こんなはずじゃなかった……」と。それはどういうこと? 私はセフレ対象だったの? 恋愛対象ではない? それから一年、体の関係はあるものの特に発展はなし。いや、体の関係しかない。やっぱりセフレなのかな? そう思い悩んでいた時、同僚に二人の関係をからかわれた健斗が不機嫌に「やめろよ。あり得ないだろ」と冷たく言い放つ。あり得ない? 私たちの関係はあり得ないの? 奏子の不安は頂点に達し――
内気で地味子の奈央の心のよりどころは愛犬チョコ。ある日ペットクリニックへチョコを連れていくと、担当医不在のため院長の榎田総二郎が診察してくれた。するとなぜか夜にもう一度来てほしいと言われる。不思議に思いながら出向けば「俺と、結婚を前提に交際してほしい」といきなりのプロポーズ。この総二郎、「腕はいいけど不愛想」という評判だが、顔もいい。なぜ地味で取り柄のない私を? 疑問を抱きつつ「まずは友達から」と答えると、総二郎は奈央を自宅に招待し、ビックリするくらい美味しい料理をご馳走してくれた。食べ物に絆されたわけではないが、美味しい料理と彼の愛犬ヤマトの存在に、奈央は少しずつ総二郎に惹かれてゆき……
恋に「落ちる」とはどういうことだろう――恋をしたことがないあずさ。だがインターンとして入った有名美容院、そこにやってきた尚を見た瞬間、時が止まった。店長の友人で名前が「尚」としかわからない三十半ばほどの会ったばかりの男に心を奪われた。止まらない想いを告白したあずさだったが、尚にはまったく相手にしてもらえない。それでも食い下がると、「キスをしてその気にさせてくれたら」と言われてしまう。たどたどしいキスをするあずさに、大人のキスを返してくる尚。あずさのキスは尚を少しばかりその気にさせたのか、マンションの部屋に入れてくれて――三十六歳の穂高尚と十九歳の長尾あずさのアツアツな年の差ラブ
どうせ決められた人生なら結婚相手くらいは自分で選びたい──大企業の社長令嬢であるハルが十三歳の頃に顔で選んだ婚約者=西條史は、六年経った今もハルに恋愛感情を持ってくれない。そんな史をどうにか振り向かせようとプロポーズするハル。史はプロポーズを受けてくれたものの本心がわからなくて……。同時に父から出された条件「秘密の結婚生活を送りながら社会人経験を積む」を飲むべく史の部下となったハル。史から感じるのはいつまで経っても「家族の情」。しかもハルは同僚の中津川と急接近してしまい!?いつになったら本当のお嫁さんになれるの?不安が頂点に達する頃、父から呼び出しを受けたハルは驚くべき事実を告げられる!!
夢だった実家のパン屋で働きはじめたくるみ。パンさえ作れればいい…そう思っていたのに接客を任され!?対人恐怖症で緊張するくるみだったが、朝早くからふらりとやってきた長身のイケメンに目を奪われる。もちろんろくな接客などできず…。もう店に来てくれないかも…悲観するが、ある日酔っ払いに絡まれている所を彼に救われる。しかし焦っていきなり「友達になってくれませんか」と爆弾発言してしまい!?驚きながらも快諾してくれた謎の人物・龍之介。しかし龍之介は仲のいい友達ならすること、とキスを!?そしてその行為はだんだんエスカレートしていって…!?対人恐怖症のくるみと、訳ありな感じの龍之介とのほんわかラブストーリー