「魔法があるなら、空を飛べるのに…」パレッティア王国の王女・アニスフィアは、幼少期にふとそう思ったのをきっかけに、前世の記憶を思い出した。時は流れ――。前世の知識を活用した独自の技術「魔学」を編み出したアニスフィアは、自らが開発した魔女箒のテスト飛行中、偶然にもあらゆる魔法を使いこなす天才令嬢・ユフィリアが公衆の面前で婚約破棄を受けている現場に遭遇してしまう。傷つき、涙を浮かべるユフィリアの姿に、アニスフィアは――。「さて行こうかユフィリア嬢、私が攫ってあげる!」