高校1年生の初恋が同じ図書委員の3年生の先輩という入りがまず良い。 淡い感じ初々しい感じが全面的に出てきそうなこの設定! と思ったら恋愛だけのお話じゃなくてタイムリープがメインに変わっていった! タイムリープ系好きなので面白かったです。 なんでリープするのかを冷静に考えて何度もトライして、原因を突き止めた彼はかっこ良かったし、 彼女を救った結果になってのも素敵。
※ネタバレを含むクチコミです。
本作に出てくる「ヒューマノイド」は、人間の生体に機械の脳が入っている、という存在。目的を設定されて生まれてきた彼女達(性的機能は無いので無性なのですが、姿が女性的なので便宜的に彼女と呼びますね)は、その目的を達成するために自律思考で行動できる存在。彼女達なりに悩み努力する様子は、ドラえもんや鉄腕アトムよりもやや陰影のある造形となっています。 芸術科特待生のヴァイオリニスト・憬と、ピアノ特化型ヒューマノイド・キリエ。二人がデュオとしてコンテストを目指す物語ですが、二人にはいつも、憬の幼馴染で元伴奏者・シオンの影が付き纏います。 シオンに執着する憬。己の目的のために憬と演奏したいキリエ。憬を想いながらも去って行ったシオン。3人ともコミュニケーションを拗らせて、苦しみを募らせる様が切ない。 心が揃わない憬とキリエはそれでも、その都度目標を定め、演奏を繰り返す。シオンを基準にしますが、シオンに近づくたび「基準」は揺らぎ、過去のものになるのが興味深い。 果たしてシオンの望みとは何なのか。二人が創り上げた演奏の先に、シオンが憬を振り返り、何を言うのか……この物語はコンクールよりも、3人が上手く言葉に出来ない「求める物」を明らかにする事が、何よりも大事なのです。
高校1年生の初恋が同じ図書委員の3年生の先輩という入りがまず良い。 淡い感じ初々しい感じが全面的に出てきそうなこの設定! と思ったら恋愛だけのお話じゃなくてタイムリープがメインに変わっていった! タイムリープ系好きなので面白かったです。 なんでリープするのかを冷静に考えて何度もトライして、原因を突き止めた彼はかっこ良かったし、 彼女を救った結果になってのも素敵。