百合の邪魔をする男を拳一つで制圧する正義の味方、百合拳のリリィ。後ろで飯食われるのはキモいけど、彼のことを全力で応援したい。これからも百合の平和はキミに託す。
探偵も助手もかわいい女の子の推理モノないかな〜、あんまり人が死なないグロくないミステリが読みたいな〜、と思っているそこのあなたに推薦したい作品がこちらです。 鋭い観察眼と考察力を持ちながらも 「推理なんてはしたない」 という論理をお持ちのスイリ先生こと化学教師の御神琴翠璃(おみごとすいり)が、名探偵の助手になりたいという願望を抱く生徒・家達和音(やだちわと)と共に、学校で起こるさまざまな謎を解き明かしていく学園ミステリです。 ・シュークリーム消失事件 ・図書室の本バラバラ事件 ・セーラー夏服大量消失事件 などなど、日常で起こり得る範囲の人が死なない事件が発生して、それを解決していきます。 メインキャラはもちろんのこと脇役の生徒ひとりひとりにも味があって、幕間のおまけでは更にそこが補強されていて良いです。学園ミステリといえばつきものなのが青春成分ですが、そこもバッチリです。読んでいて思わずニコニコしてしまうシーンも。井上とさずさんの描く子がシンプルにかわいいのも相まって良い風味を醸し出しています。 推理をはしたないと思いながらも、毎回「生徒のため」というお題目を掲げられたスイリ先生が恵体を披露しながら健康的に推理を行っていく解決シーンも見どころのひとつ。学園の風紀が乱れる! 殺人事件のように解りやすい見せ場を作れないので話作りが毎回大変とのことですが、こういったタイプのミステリももっと増えて欲しいなと思っていた身としては嬉しいですし続けていって欲しいです。 『氷菓』のような作品がお好きな方はぜひ。
誰もが一度は聞いたことがある「学校の七不思議」。 しかし、その七不思議の元となる怪異たちは、人間たちがウワサを信じてくれないと消えてしまう存在です。 この作品の舞台である九景(くげ)高校の七不思議のひとつである"イヌ人間"は、まさに生徒たちに忘れ去られようとしている怪異でした。 そんな"イヌ人間"の目の前に現れたのが2年C組の転校生・その名も「五寸釘子」。 彼女は"イヌ人間"に関するちょっと変わったウワサを流して、生徒たちの興味を引くことに成功していました。 そのウワサをというのが《夜な夜な教室で「わん子」という"イヌ人間"の撮影会が開かれる》というウワサ。 こうして「推し怪異」という新たな形で復活を遂げた"イヌ人間"改め「わん子」と、わん子だけに飽き足らず様々な怪異を「推し怪異」としてプロデュースしていく釘子の様子を描く、オカルトマンガなのに読むとニコニコになれる作品です!
百合の邪魔をする男を拳一つで制圧する正義の味方、百合拳のリリィ。後ろで飯食われるのはキモいけど、彼のことを全力で応援したい。これからも百合の平和はキミに託す。