思い出は、ほろ苦い味がする。 思春期のモヤモヤとした毎日のなかにひそむ輝きとやるせなさ。 僕たちはいつも自分の居場所を探していた—— 『牛乳配達DIARY』『つつがない生活』の著者であり、ハードコアバンドMILKのメンバーでもあるINAが贈る、心に染み入る新作短編。
娘との時間のなかでふと思い出す、この家ができる前のこの場所のこと。 過去と未来の思い出がこの場所でつながる。 17ページで描き出す、今ここにいることの不思議。
夜空を見上げる読切25ページ。
友達に連れられて観たバンドのライブ。 その日から僕の生活は少し変わった。 人から人へ与えられる小さなさざなみは集まって響き合う。
あの頃いつも一緒に遊んでいたK君とのこと。 時間が経っても変わらないものがあるなら。 友だちとの時間を描く18ページ読切。