幼馴染のリコと小枝は、まさに光と影。 小枝の撮る写真も影を大切にしている。 それは、自分の気持ちの反映。 輝いているものに皆目が行くけど、影の中には、じっと見なければ見落としてしまう大切なものが隠れている。 それが、まさにこのふたりの関係。 光も影がなければ光らない。 それを、常に利用しているのがリコ。 独立さえさせてもらえない小枝。 小枝が乗り越えようとした先には、リコが常に立ちはだかっている。 このままだど、二人とも不幸になっていく・・・。
※ネタバレを含むクチコミです。
三宮莉子はとても美人な女子高生。校内でもヒエラルキーの頂点にいて、女子の中の人間関係は彼女を中心に組み立てられているといっても過言ではない。 この物語の主人公・森永小枝は彼女の隣の家に住む幼馴染。莉子が引っ越してきてからずっと一緒にいる2人。小枝がカメラ部の活動で遅くなったとしてもわざわざ時間を合わせて一緒に帰ろうとするくらいの"大の仲良し"。 だけど、この物語で小枝に与えられた役割は【モブC】。なぜかというと、莉子にとって小枝の存在は大きな価値のない、幼馴染という名の"付属品"だということを、他ならぬ小枝自身が悟っているから。 この作品はそんな小枝の莉子からの"独立"のための闘いの物語。 最初から一貫してブレることのない莉子、そして対を成すかのように大きく揺れ動く小枝の心。決して最後の1ページまで見逃してはならない。 キーワードは『写真』『岡村靖幸』そして『浅野いにお』。
幼馴染のリコと小枝は、まさに光と影。 小枝の撮る写真も影を大切にしている。 それは、自分の気持ちの反映。 輝いているものに皆目が行くけど、影の中には、じっと見なければ見落としてしまう大切なものが隠れている。 それが、まさにこのふたりの関係。 光も影がなければ光らない。 それを、常に利用しているのがリコ。 独立さえさせてもらえない小枝。 小枝が乗り越えようとした先には、リコが常に立ちはだかっている。 このままだど、二人とも不幸になっていく・・・。