自分を褒めたい時に、自分じゃない誰かの「目」を借りるという手法は、リアルにいつか自分の役に立ちそう。
犯罪被害者が加害者に対して「仇討ち」ができる権利を持つ世界。『フリージア』を読んでる人なら感じがなんとなく分かると思う。案内人の女性も不気味で雰囲気があるキャラクターだった。 仇討ちに臨めば相手を殺すことも出来るが、殺されるリスクも背負わなければいけない。主人公は娘を育てながら、妻が自殺した原因となった強姦犯の男を殺すことを決意する。 両成敗ということがテーマの一つにあったのだろうか、ビターエンドでスッキリした読み心地ではない。それでも何か意味のあったことだと思い込みたくなるのが人間の業なのかもしれない。
※ネタバレを含むクチコミです。
まわりが結婚、出産、と次のステージへ進んでいくなか、なにもない自分の将来が不安で結婚を焦っている主人公。しかし、マッチングアプリでいい感じになった人にいざ告白をされても心から喜べない自分がいることに気づき…という話でした。自分の本心に気づけたのは良いことだけど、一人の人を悲しい気持ちにさせてしまったことは残念ですね。良い人でよかった。まあこれもいい経験、と将来思えるでしょうきっと。みんなと同じ場所に行かなきゃ!とあせらずに「自分が行きたいところはどこか」をまず考えてから電車に乗れるといい。 あとシンプルにああやって本音を言い合える友だちがいる、それだけでも誇れることですよ。いない人だってたくさんいるんだから…
自分を褒めたい時に、自分じゃない誰かの「目」を借りるという手法は、リアルにいつか自分の役に立ちそう。