【アフタヌーン四季賞2021秋 佳作】人々を襲う黒い天使“夜”と戦うために選ばれた、頭に花を戴く少年少女戦士─花冠隊─!
それは手のひらに乗るほど小さく、美しく着飾った羽を持ち、人語を解し、そしてひとかみで人の命を奪う── 毒蜘蛛夫人と呼ばれる妖しい毒蜘蛛を狂言回しに、人の業の悲しさと美しさを描く、幻想妖蟲譚。
求めるのは、ただ一つの「死」 世界中のあらゆる死体が集まり、経済が成り立つ街「死体街」。その街のはずれに住む”自殺の研究”を繰り返す不死の死体学者と、彼を盲信する墓守を描くダークファンタジー開幕。