宮沢賢治の世界、イーハトーブの世界がそのまま目の前に広がります。 自然豊かな景色は美しく、キャラクターは表情豊かで素朴に描かれた絵柄が宮沢賢治の世界観とぴったりで、違和感なく物語に入り込めます。 収録されている『雪渡り』『よだかの星』『ひかりの素足』は子どもの頃に教科書などで読んだことがある方も多いと思います。大人になってから読んでみると、自然との調和、自己犠牲の精神など宮沢賢治の高貴な魂に改めて深い感銘を受けました。 幻想的かつ土着的で、優しいだけではないイーハトーブの世界に是非浸ってみてください。
よだかの星を読むのはおそらく小学生ぶりだと思いますが、やっぱ大人になってから読むほうが面白いですね、宮沢賢治は。ちょっと不思議で、暗くて悲しくて、繊細で感受性が強くて傷つきやすい…子供の頃は何が面白いのか全くわかり…ませんでしたが、今となってみればすごく素敵だなと思います。 このコミカライズの良いところは、よだかを始めとする鳥たちの目が往年の少女漫画のような人間的な目をしているところ。 目の中に星が輝くまつげバサバサの目は人間のように感情をよく伝えてくれるだけでなく、賢治作品らしい幻想的な感じを出すのに一役買っていると思う。 読んでみて久々に原作を読み返したくなった素敵な読切でした。
宮沢賢治の世界、イーハトーブの世界がそのまま目の前に広がります。 自然豊かな景色は美しく、キャラクターは表情豊かで素朴に描かれた絵柄が宮沢賢治の世界観とぴったりで、違和感なく物語に入り込めます。 収録されている『雪渡り』『よだかの星』『ひかりの素足』は子どもの頃に教科書などで読んだことがある方も多いと思います。大人になってから読んでみると、自然との調和、自己犠牲の精神など宮沢賢治の高貴な魂に改めて深い感銘を受けました。 幻想的かつ土着的で、優しいだけではないイーハトーブの世界に是非浸ってみてください。