世界一の発着利用者数を誇る、異世界の空港ーー『ユグドラシル空艇港』。空野エミは整備士を夢みて入社したものの、希望職種ではないグランドスタッフとして働くことになる。壁にぶつかりながらも、グランドスタッフの仕事を通して、前向きに頑張ることを決意し、目の前で巻き起こる様々なトラブルに立ち向かっていく。
白泉社「LaLa DX」に掲載された、野間与太郎によるSF恋愛短編3作と雑誌投稿作1作を収録。少し不思議でどこかあたたかい、著者初の作品集。【オプションチルドレン】 妊娠中の母親が服用する才能薬「オプション」により、ほとんどの子どもが何かしらの才能を持って産まれる時代。親の都合で才能を持てなかった主人公「加絵」と、親の都合で才能を持ちすぎてしまった少年「奏」の心の葛藤を描く。著者の雑誌投稿作。【すずらん鉄道、初恋車両】 時は大正。女学生の「かや」は通学のため乗車した鉄道のとある車両内で、金髪の風変わりな少年「純一」と出会う。様子のおかしい彼は、今の時代を平成と呼んでおり―――? 2人にしか見えない特別な車両で紡がれる、大正と平成の青春ストーリー。(LaLaDX 2014年5月号掲載)【ハトの恋した太陽】 方向音痴の落ちこぼれ郵便配達人「マーロ」が指示された次の配達先は、巨大な干潟の中の一軒家!? 潮の満ち引きに振り回されながらも、マーロは毎日懸命に配達に向かう。全ては、手紙を心待ちにしている少女「コニア」の太陽のような笑顔を見るために―――。一途な郵便配達人のピュアラブストーリー。(LaLaDX 2014年7月号掲載)【そらふねの窓から】 大きな飛行船に乗って世界を旅をする「明日美」と、仲の良い幼馴染の「浩輔」。順調な旅を続けていた2人だが、ある日、船に異常が見つかったことがきっかけで、激しい仲違いをしてしまい―――? いつまでも、私がここに居たらいけないことはわかってる…。飛行船で紡がれる、住む世界が異なる2人の心を描いたSF恋愛ストーリー。(LaLaDX 2015年1月号掲載)