虚飾集団廻天百眼(きょしょくしゅうだんかいてんひゃくめ)は、「この世とあの世の境界劇」を演じる日本の劇団。通称『廻天百眼』、または『百眼』。「美しく激しく狂おしく」をテーマに掲げ、アンダーグラウンドならぬ天上歌劇(アッパーグラウンド)を名乗る。 活動拠点は東京。詩作の朗読活動を行っていた石井飛鳥を主宰として2005年に旗揚げされ、2015年に10周年を迎えた。 代表作は、丸尾末広の人気漫画を舞台化した『少女椿』(2011年、2012年)、寺山修司原作『奴婢訓』(2013年)、人間とラブドールの愛と自由を描いたオリジナル作品『冥婚ゲシュタルト』(2014年、2016年)。 看板女優は『少女椿』みどり役など、重要な登場人物を数多く演じる紅日毬子。 本物の蛇や蟲の使用、歌舞伎の人形振りを源流とした独特のダンスパフォーマンス、二本の戯曲を同時に同じステージ上で上演する、劇場へ血の雨を降らせる、女体盛りが登場する、観客が覗き穴から観劇する、清水真理作の球体関節人形やステンドグラスを舞台美術に配置する他、小劇場の舞台としては規格外である大掛かりな舞台装置と過激な演出が特徴。 舞台上と客席との枠組みを飛び越え、観客と共に愉しむ事を追求する姿勢から「日本版ロッキー・ホラー・ショウ」、「暗黒エンターテイメント劇団」とも称され、日本アングラ劇の最先端との評価もある。 劇場公演の際には正規団員の他、古屋兎丸作『ライチ☆光クラブ』の原作となった東京グランギニョル 『ライチ光クラブ』に於いて主人公・ゼラ(常川寛之)役を演じた常川博行、ストロベリーソングオーケストラの宮悪戦車を始めとした客演俳優が多数登場する。 舞台のみならず、J・A・シーザー、犬神サーカス団、fujimiya.tv、FOXPILL CULT・西邑卓哲ら作曲の劇中歌を使用したライブ、写真展、舞台作品の上映会、撮影会、「卓矢ヱンジェル」ファッションショウへの出演、ヴィジュアル系バンド「R指定 (バンド)」主催ライブへの出演 、映画や劇中歌MVの製作、千之ナイフによる『冥婚ゲシュタルト』の漫画化など、その活動内容は劇団という枠にとらわれず多岐に渡る。 ファンの呼称は「百眼っ子」。劇団のオフィシャルファンクラブ「百眼帝国」の会員は「帝国民」、「百眼帝国臣民」とも呼ばれる。帝国民のみが参加可能な催し、「帝国イベント」が不定期で開催されている。
遺伝子操作でつくられた人間の形と心を持った人間そっくりのラブドール。その解体ショーを行う秘密クラブがあった。ヒラサカは悪友に誘われそこへ行くが、運悪く警察の闇討ちに遭遇してしまう。秘密クラブのギャングと、警察の撃ちあいが始まる中、逃げ出すヒラサカ達に一体のラブドールが助けを求める。