セッちゃんのセはセックスの「セ」。誰とでも寝てしまう女の子・セッちゃん。誰にも興味を持てない男の子・あっくん。交わらないはずだった二人の生活と人生。でも、理不尽な「暴力」が世界を分断して。二人は、「こっち側」で肩寄せ合って。そして、最期はとてもあっけなくて。「わたしもう間違わないのかもしれない」――気鋭イラストレーター・大島智子による初の漫画作品、待望のコミックス化。
いつからか「しにたさ」を抱えた秋。その周りにはずっと変わらずにいる朔、しにたいと言ってたらできたセックスする友達、フラットに接してくれる定時制高校の先生がいて―――。 生理前の「しにたさ」をアイデンティティだと思いこん込んでいた女の子が、図らずも薬で症状がおさまってしまい、「しにたさ」で誤魔化していた感情に向き合う話。
望んで手に入れた生活と、そこから知らず知らずのうちにこぼれ落ちたもの。(ビッグコミックオリジナル増刊2021年1月増刊号)