なにをやっても中途半端な伯爵家嫡男、ヘリオス・アークライト。彼はあまりに何の才能もないことに愛想を尽かされ、勘当処分を受けることになった。そして追い出されるようにして街に出た彼は、支度金として渡された銀貨も使い果たし、途方に暮れる。すると、そんな時だ。『一つだけ願いを叶えてあげようか!?』 聞こえたのは、嘘のようなそんな声。ヘリオスは上の空なまま、答えるのだ。「中途半端な自分は嫌だ。とにかく、強くなりたい」――と。その瞬間に、少年の運命は大きく動き出す。何故なら、その声の主の正体は妖精や精霊の頂点に君臨する【大精霊】だったのだから。いつの間にやら彼女――ミクリアに見初められていた彼は覚醒する。
魔族を統べる魔王に使える六人の副官。その一人である人鬼族のヴァロウは、最強の軍師と呼ばれた人間の転生した姿だった。類まれなる知略と優れた魔法で彼は、かつて自分を殺した上級貴族へ復讐するため、間違った世界を正すために戦いを始める!
“其ノ本ニ記サレシハ神ノ福音ナルカ” 第二次世界大戦末期のドイツ。人体改造を生業にする一族・フランクシュタイナー家の末娘・ニーナは、兄弟たちに見下される日々を送っていた。しかし、“死者の書”を偶然にも手に入れてから、ニーナの研究はすべてがうまく回り出し――。運命に抗い生命の価値を問う、大河ホラーファンタジー開幕!!