田舎で一人暮らしの安っさんは少々知能が劣っているものの無邪気で明るい無類の釣り愛好家。自宅近くの川で釣りを楽しんでいたある日、親切な大家の娘、小百合が日本中を絵を描きながら旅をすることを願っているが白血病を患っているため、その希望を叶えられないことを知る。翌日、安っさんは、突然、放浪の釣りの旅へと出る。最初の釣り場で偶然出会った生物学を専攻する女子学生の魚の知識に圧倒されながらも、ますます魚の魅力にのめりこんでいく安っさん。全国を放浪した天才画家、山下清をモチーフに描く釣りバカ愛好記!!
戸沢白雲斎の死後、免許皆伝の巻物を携えて上田城主・真田幸村の元へ向かう猿飛(チビデブ)と霧隠(♀)。しかし幸村はひどいド変態で男色だった――! 下ネタ、パロディ、何でもござれ! 前代未聞、ハチャメチャ解釈の真田十勇士お色気ギャグ、開幕です!
「ある女性」を探し求めさすらう子連れ聖門茎十郎(せいもんけいじゅうろう)。そのセックスは向かうところ敵なし!! 日本一のソープランド街である東京・吉原……大見世小見世あわせて160軒の盛況を誇る花の吉原に、近頃妙な男が出没し始めた……それが聖門茎十郎!! 連日その店のナンバーワンを選んでは、職業意識に徹したはずのソープ嬢らをよがらせ泣かせ、ガタガタにタガを外させ帰っていく。何故かしかも自らの幼い娘を一緒に連れてくるという奇妙な習性を持つ……。はたして茎十郎の探す「ある女性」とは一体誰なのか!?
非の打ち所がない女性・千原との見合いを何度もすっぽかして旅に出続けている雲平。千原が元大学教授の夫人ということで意識の高い相手かと思い、パンクした頭を冷やすために、来るとわかる度に旅に出ていたのだった。雲平の家族は「あんな奴もうほっときましょう」と言うが千原は「絶対に一度はお見合いさせていただきます」とあきらめない。雲平の妹は雲平に「おことわりするならちゃんとことわったらどうなの」と泣きながら責めるが…。
犬のどん兵衛のご主人、並木ルリちゃんは売れっ子少女漫画家。その元にある日、男性アシスタントが現れた。寝泊りが一緒なので男は困ると担当に抗議するものの、担当からは、原稿を手伝わせてはやく原稿をあげてほしいと押し切られてしまう。どん兵衛は「ちょっとでも変な気配をしたらかみついてやる」と構えるが、そのアシスタントは腕は確かで、炊事家事洗濯までそつなくこなしてしまう。だがその男性は担当も名前すら知らない素性不明の男だった。
「私の夫になってください……」村で唯一の医者・ごんべ先生は、結婚生活一ヶ月たらずで未亡人になってしまった由起江の診察に訪れる。夫を亡くしたショックと心労、さらに慣れない田舎生活で体調を崩す毎日。姑のリンにも迷惑をかけてばかりだと由起江はますます塞ぎ込んでしまう。さらに追い打ちをかけるように由起江の両親から「東京へ帰ってこい」と連絡が入る。由起江の体調を心配したごんべ先生は由起江の様子見を兼ねて診察に訪れる。そこで由起江からプロポーズされるごんべ先生。突然の事に驚いたごんべ先生だが、じつは……