人の“わだかまり”が、子どもの姿で見える、爽愛(そあ)18歳。“ワダカマリのコドモ”は爽愛に、その人の思い出を見せてくれる。家なし金なし、身寄りのなしの爽愛は唯一、亡き母との思い出を持ち、母の初恋の男の子である、現在福祉施設職員の春野(36歳)の家に、三つの条件をのんでいさせてもらうことになる。
ここはすこし不思議な世界。普通の人間もいれば魔法も存在し魔物も存在する。とある街に住む魔女・チェローフさんは呪薬の調合が得意。彼女の呪薬を求め、遠い町から人がやってくるなんてことも多い。そんなチェローフさんのしもべ・ロロロジオはいまどき古い布人形。小さい頃に友達がほしくて作った魔法人形は、大人になった今でも彼女のしもべとして働く日々――しかし災難は耐えません!