ヤンキー君と科学ごはん

けだるい化学教師&弟妹思いヤンキーの化学で学ぶ優しいお料理マンガ!

ヤンキー君と科学ごはん 岡叶
天沢聖司
天沢聖司

これは全人類待望の料理漫画なんじゃ…!?学生が200%言っちゃう「こんなの勉強してなんの役に立つんだよ」を真正面から受け止め優しく教えてくれる素敵なお料理化学マンガでした! メインキャラクターは… ・1人で弟妹の面倒を見てて今すぐにでも働きたいヤンキー・千秋 ・生徒からちゃん付けで呼ばれるタイプの気怠げな化学教師・蘭 の2人。 もうこの設定だけでイイ…! いちおう職務意識はあるので「学校でピザ頼むならもっと上手くやれ〜。あと俺にも分けて」というユル〜い注意になる。一番好きなタイプの先生…! 人当たりがふわっとしてるのでツンツンな千秋との相性もよく、基本ダルいので説教臭さが全然ない。 「なぜオムライスの卵には牛乳をいれるのか」 「なぜ卵はフライパンにくっつくのか」 という普段スルーしがちな料理にまつわる疑問が丁寧に紐解かれ勉強になるし、「人に作ってもらったご飯を食べる」「一緒にご飯囲む」という優しい世界にも触れることができる。最強の料理マンガでは…!? 絵うっま話おもろ!と思ったら『デイズ・オン・フェス』の方だったんですね。なるほど(納得) 早くもつづきがメチャクチャ楽しみです!

デイズオンユース・ストーリーズ

バンド結成までの道のりを描く『デイズ・オン・フェス』外伝

デイズオンユース・ストーリーズ 岡叶 おかさんち
ANAGUMA
ANAGUMA

フェス大好きマンガ『デイズ・オン・フェス』に登場する劇中バンド「デイズオンユース」が主人公のスピンオフ、それが『デイズオンユース・ストーリーズ』! 本編で奏ちゃんがドハマリしていた「デイズ」のメンバー、存在感はとてつもない割にあまり紹介がなかったりして…(それはそれで実際ライブで音楽を聴いていいな〜って思う関係性に近いかもしれませんが)。 そんな風に奏ちゃんを通じてデイズのことをもっと知りたくなった方が手を伸ばすためにある作品がこちらです。 デイズ結成から今に至るまでをじっくり描いていて、本編での彼らの存在感のワケが読めばわかる。どっしりとしたバックボーンがちゃんと存在していたのです。 3巻ではいよいよ最後のメンバー、ギタリストのタツミが登場します。 過去の話とはいえ好きな物語と登場人物の世界が広がって続いていくのはとっても嬉しいですね。皆さんも時をさかのぼってインディーズ時代からデイズを応援しましょう。 ちなみに電子書籍以外に岡先生のBOOTHや委託書店では紙版も販売されています。『デイズ・オン・フェス』と同じ単行本サイズでカバーも付いているので一緒に本棚に並べたい方は紙版を手に入れてみては!

デイズ・オン・フェス

パーリィピーポーも納得のリアリティ! #完結応援

デイズ・オン・フェス 岡叶
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ

ANAGUMAさんが未経験の立場から本作の魅力を語られていて、ついつられて全部読んでしまったので、こちらからは経験者から見た本作の魅力を書いてみたいと思います。 ……フェスの入場口でリストバンド付けて、ステージに進んでいくと、向こうの方からズンズンって、低音が響いてくる訳ですよ。うわぁって小走りになって……1巻の初フェスのワクワクする描写、これ私知ってる。 かつてフジロックに6回行っている私が保証します。この作品、めっちゃリアルです! 例えばテント泊の朝が蒸し暑い!みたいな細かなあるあるが沢山あります。フェス前にフェス用プレイリスト作るよね。また渋谷のライブハウス側のコンビニの山盛りのゴミ箱とか、そんな細かな事が物凄く懐かしくて……よく知っている人ほど嬉しくなる描写がそこに。 新しい音楽との出会いと、何でも受け入れたくなる開放感。あんまりバンドを知らなくても、ダンスが下手でも、若くても歳取ってても、大体の人が何かしら楽しめる。空は広いし飯も旨いし、みんなフレンドリーだし、本当にミュージシャンにも会えるし……トイレとか虫とかは確かに問題だけれど、それさえ気にしなければ、極上の祝祭空間がそこに!……というのも全部描いてある。 大きいフェスに関してはメトロックやROCK IN JAPAN FESTIVALなど、日本人バンドメインのとっつきやすいフェスをモデルにされている一方、小さなフェスに拗らせ男子が好きそうなマニアックさがあったり。日本のフェス、数も種類も豊かになったのだなぁと、しみじみさせられます。 登場するバンドの、ジャンルや音色はほぼ描かれません。「音楽」ではなく、ジャンルや好みを超えた祝祭空間……あらゆるパーリィピーポー(party people)に開かれた「フェス」を描く事が主目的なのだと思います。 初心者・玄人それぞれの楽しみ方、ライブアクトで盛り上がった後ひとり余韻を楽しむ感じ、そして特にアウトドア趣味の方がフェスに行きたくなるような内容、ファッションや細かな持ち物まで、フェスのリアルと楽しさをこれでもかと描いた作品。 そしてフェスの無い日常を、フェスを目指して生きるパーリィピーポー達の物語を描き、厚みのある内容の全5巻!

デイズ・オン・フェス

人類、フェスを愛せよ

デイズ・オン・フェス 岡叶
ANAGUMA
ANAGUMA

音楽フェスに行くなんて考えたこともないほどインドアかつダウナーな人生を歩んできた私ですが、このマンガを読んで考えが180度変わりました。 行きてぇ、フェスに。 フェス、爆音の中酒を片手に夜通し熱狂する狂乱の宴だと思い込んでおり「近づくまい!」と頑なに距離を取っていたのですが、『デイズ・オン・フェス』のなかには優しく楽しく賑やかなフェスの世界が描かれています。 のんびりキャンプとかしてるんですよみんな。いいなぁ。 登場人物は主人公・奏と音葉のJK初心者コンビと、喫茶店を営む音葉兄(楽さん)とバイトの律留のベテランチーム。計4名のコントラストが小気味いいです。 奏がフェスに魅了されていく新鮮な過程と、律留たちがフェスの“よさ”をじんわり味わっているようす。互いが互いのパートを引き立たせていて、読んでる自分も「早くこうなってこうなりたい」という欲求が湧いてきます。 行かなきゃ味わえない空気感が内包されてるんですよ…。 奏が自身の推しバンド「デイズ・オン・ユース」を起点に、どんどん自分の興味に従って世界を広げていくのも心地良いです。何かにハマるのってそういうことだよな、という原初的な喜びが押し付けがましくなく描かれていて。 そして3巻にはその「デイズ」の結成エピソードが収録されているんですけどこれもまたいいんですよね…。音楽に救われた者がまた音楽で人を救っていくという円環が完成するんです。美しい。 とにかく読んだら絶対にフェスに行きたくなることでしょう!!行きたい!!フェス!!