大学中退を親に伝えるため地元に帰省したこうた。 そこに響いていたのは懐かしくも変わらない初恋のあの子の声だった。 地元をでたら、大学生になったら、梅雨が明けたら、…君に会えたら。 そうすれば、きっと自分は変われると思っていた…。
校内一のブスと呼ばれた私たちはマスクがなければ生きられなかった―… 整形によって過去の自分を捨てた生まれ変わった理香子は、今もマスクを外すことができなかった。 そんなとき高校時代の唯一の友達である花絵と再会する。彼女もまたマスクに隠れながら高校生活を過ごしていたが5年ぶりに再会した花絵は素顔のまま明るく生きていた…。
「いい大学出てもスーパー勤めなんて虚しいっすね」アラサー女性の木村圭子はスーパー勤め。親の期待に応えるために勉学に勤めいい大学も出た。唯一の楽しみは女性アイドルの応援。そんな折に突きつけられた新人バイトの一言に何も反論できず…