亡くなった祖父譲りの「あやかし」を見る力を持つ葵は、ある日「あやかし」たちの住む世界「隠世」の老舗宿“天神屋”へと連れさられてしまう。そこで彼女は、かつて祖父が、鬼神の大旦那と「ある約束」を交わしていたのだと告げられる。その内容は「自身の借金のカタとして、孫娘を鬼神の大旦那の嫁にくれてやる」というものだった――。
亡き祖父譲りの「あやかしを見る力」を持つ女子大生・葵は、得意の料理で野良あやかしを餌付けていた最中、突然「天神屋」の大旦那である鬼神にさらわれてしまう。大旦那曰く、祖父が残した借金のカタとして、葵は大旦那に嫁入りしなくてはならないのだという。嫌がる葵は起死回生の策として、「天神屋」で働いて借金を返済すると宣言してしまうのだが……。あやかしお宿を舞台に繰り広げる、葵の細腕繁盛記!
『かくりよの宿飯』などで知られる小説家、友麻碧の大人気作をコミカライズ! 母を亡くし、血のつながらない家族の中で肩身の狭い思いをしていた主人公・千歳はある日、不思議な鳥居をくぐって現代日本とは異なる世界、千国に迷い込んでしまう。そこで出会ったのは薬園を営むイケメン仙人・零だった。最初は戸惑う千歳だったが、謎の青年・トーリとの出会いや、この世界の人々のやさしさに触れ、傷ついていた心が癒やされていく…。どことなく中華風の異世界で、薬師になるため奮闘する千歳と、彼女を取り巻くイケメンたちとの交流を描く、心暖まるファンタジー作品です。