私は単行本派だが、久しぶりに連載を追いたいと思った。その位、先が気になる。 高校の演劇部の群像劇。バレーを辞めた演劇初心者の主人公や、野球に挫折した先輩、演劇に思い入れの強そうな部長の明るさに対し、指導を拒否する担当教員、演出に回る高飛車な1年の暗さがしこりを残したまま、主人公初めての舞台へ。 1巻では色々秘されていて、少しもどかしい感じがする。でも優しい絵柄で描かれる、複数の登場人物の過去の傷が少しずつ見えて来る物語は、例えば『1518! イチゴーイチハチ!』の様な「過去の克服」をテーマにした丁寧な青春群像劇になっていきそうで、巻を重ねるほどに面白くなりそうな期待感が。 特に元演劇部員だったらしい教員の話を、とても聞いてみたい。過去の「部活」に蟠りを残している私が、読みたがっている。 派手さはないが、落ち着いて読める優しくも芯のある青春物語。私はもう今から、最後まで追いかけると決めた。
総勢23人もの漫画家先生たちが、 肉に関する思いや思い出や思い込みなどを かなり自由にエッセイ的に描いていらっしゃる。 さすがに肉を嫌いという人は少ないし、 肉と言えばエネルギーの塊だし、 マンガ連載という激務をこなしている先生方は それぞれに肉を味わうことで英気を養って 仕事を頑張っている方が多いみたい。 それでも各先生ごとに結構な個性の違いがあり、 谷口奈津子先生と宇野ユキアキ先生は それぞれに「生肉」の持つ魔性的な魅力について 描かれていますが話の内容はかなり違う。 大井昌和先生と横田卓馬先生はともに 「編集さんにご馳走してもらった初の高級しゃぶしゃぶ」 について描かれていますが、感想は正反対。 棚橋なもしろ先生は肉食女子会エピソードをもとにして いかに肉が下衆トークの醍醐味を増すかについて語り、 大島千春先生は肉を煮込むことで心がいかに安らぐか を描いています。 こうした各先生のエピソードを読むと、 普通の書評を読むよりも、もっとよりわかりやすく 「ああ、この先生は多分こういうマンガを描いているのだろうな」 と、わかったような気になります。 大島千春先生の「いぶり暮らし」は読んだことがあるので 「いぶり暮らしの作者の先生らしい肉マンガだなあ」 と思いましたし。 こういうエッセイ漫画集って、 今まで知らなかった漫画や先生を知るいい本かもしれませんね。 読んでみて、自分と肉の好き嫌いや拘りが似ている先生とか、 先生の名前や代表作の名前は知っているけれども 読んだことは無かった、という先生に興味を覚えて その先生の作品を読んでみる気になる人も 多いのではないでしょうか? 最初から、そういうPR的な効果を狙ったエッセイ集なのかな? 私も棚橋先生の回を読んで、 「この先生の漫画って思っていたより下衆くて面白いかもな」 と興味を持ちました。 色々と違っていたらスミマセン(笑)
おばあちゃんと二人暮らしで秋田弁強めの中二女子・えみちゃん。田舎暮らしの毎日はとっても楽しい! 読んでいくと、秋田独自のイベントや風物や食、細かな風習の多さに驚かされる。意外と楽しさいっぱいの秋田を素直に享受し、楽しむえみちゃんは、最初から最後まで純粋で愛らしい。 さらに共に楽しむ方言少なめ幼馴染のかなこ、カルチャーショックを楽しむ東京出身のみよしさんの三人娘が揃うと、途端に賑やかになって楽しい。 食べること大好き、演歌大好き、ゆるキャラ大好きな、まだまだ垢抜けないえみちゃんには、「素直」という言葉がよく似合う。その感性を通して見る世界のきらめきは、例えば『明日ちゃんのセーラー服』と同じような眩しい感動を与えてくれる。 春の芽吹きにときめき、眩しい夏に弾け、秋の実りに喜び、長い冬にも楽しみを見つける、とことん前向きなえみちゃんと、無数に散りばめられた「秋田あるある」を楽しむ、どこまでも明るい秋田漫画。方言を使いたくなる! (ちょっと調べた限りでは、ここまでしっかり秋田を舞台にした漫画って、見当たらない。そういう意味でもレアな漫画かもしれない、多分)
私は単行本派だが、久しぶりに連載を追いたいと思った。その位、先が気になる。 高校の演劇部の群像劇。バレーを辞めた演劇初心者の主人公や、野球に挫折した先輩、演劇に思い入れの強そうな部長の明るさに対し、指導を拒否する担当教員、演出に回る高飛車な1年の暗さがしこりを残したまま、主人公初めての舞台へ。 1巻では色々秘されていて、少しもどかしい感じがする。でも優しい絵柄で描かれる、複数の登場人物の過去の傷が少しずつ見えて来る物語は、例えば『1518! イチゴーイチハチ!』の様な「過去の克服」をテーマにした丁寧な青春群像劇になっていきそうで、巻を重ねるほどに面白くなりそうな期待感が。 特に元演劇部員だったらしい教員の話を、とても聞いてみたい。過去の「部活」に蟠りを残している私が、読みたがっている。 派手さはないが、落ち着いて読める優しくも芯のある青春物語。私はもう今から、最後まで追いかけると決めた。