赤い髪の孤独な娘・文緒がお手伝いとして雇われた先は、江戸随一の鬼才・平賀源内。蘭学者、戯作者にして発明家。頭は切れる弁は立つ、度胸と人情あふれる男ぶり。しかし猫にはめっぽう弱かった! 愛猫エレキテルと文緒と共にお江戸の騒動を源内が粋に解決。痛快・八百八町事件帖!
遊園地でアルバイトをしている菜穂。ある日、菜穂の大ピンチを救ってくれたのは、運動神経超抜群な着ぐるみクマさんだった! 顔の分からない優しいクマさんに一目惚れしてしまった菜穂は、憧れのクマさんの中の人を探し始める。そして、口が悪くて運動神経最悪ながらも、何故か子供には一番人気のクマさんと出会い…。 栗城祥子の少女コミック短編集。
ついに始まるアシカ飼育のバイト! しかもバイト2名のうちの1名は、来年度調教師に正式採用されるのだ。アシカが大好きな高校3年の祐未は、期待と希望で胸いっぱい。しかし祐未と正式採用を争うのは、怪しげな外国人… ならぬ、祐未と同い年の南米ハーフのキーファー・沢渡だった。アシカ調教の知識が万全なキーファーに対し、不勉強な祐未は愛情の押し付けでスカちゃんを怯えさせてしまい…。栗城祥子傑作集。
あたし里中ひかる、小学5年生! うれしいとき、元気出そうとしてるとき、瞳がぴかっと光るからニックネームは“ぴかる”! 隣町のおじいちゃんんちから花祭小学校に転入する事になったんだけど、引越し早々不良に突っかかって川で溺れちゃった!? それを助けてくれたのが、後にクラスメイトだってわかる、超ナマイキ少年の智(さとる)だった。なのにあたしったら、智の同学年の優しいお兄ちゃんの大地が助けてくれたんだって勘違いしっちゃって…!?
モモはダンスが大好きな小学5年生。モモには秘かな想い人がいる。幼稚園の頃、離れ離れになってしまった「リンゴくん」。彼の写真は、今も大事に持ち歩いている。そんなある日、モモは家を抜け出した飼い犬のカヌレを探しに行った縁で、大きなアヒル口笑いが印象的な、気さくな少年・遊川真吾と出会う。カヌレは真吾にすっかり懐き、「げんゴロウ」と名付けられて元気に空き地を駆け回っていた。翌日、その真吾がモモのクラスに転入して来て…。
学校一ケンカの強かったあたし“あすか”は、ずーっと周りから男のコ扱いされてきた。でも、この一、二年でけっこう女らしくなってきたつもりだし、今年はぜったい男の子(ボーイ)だなんていわせない! そんな乙女の心境の変化もよそに、クラスの男子どもは相も変わらずあすかを恐れて恋愛対称にもなりようがない。だけどもそこへ、チビでお調子者で可愛らしい、転入生の荒井勇気が現れて…?
ヤマトタケルを守護神に持つ一族と、2000年に一度蘇る闇の化け物の一族との戦いに巻き込まれてゆく少女の物語! さやかと涼太郎は幼なじみ。ある日二人の学校の近くで、首なし死体が発見される。まるで獣に喰いちぎられたかのような傷口で、死体からは多量の放射能が検出された。その事件から間を置かず、今度は涼太郎の家から火の手が上がり、母が命を落としてしまう。その時さやかは炎の中に、数匹の巨大なヘビのような不気味な影を見ていて…!?
桜ヶ丘高校には、毎年男子たちによる好感度No.1女子を決める投票イベントがある。選ばれた女の子は「桜姫」と呼ばれ、どんな頼み事も1つだけ男子に聞いてもらえるのだ。今年の桜姫は、なんととりたてて美人ってワケでもない遅刻常習犯の宮島紗里! 大好きな陸上部の侑司と一緒の始業時間ギリギリのバスに乗りたくて、遅刻を重ねる事30回! 毎朝の遅刻っぷりが、男子にウケてのダントツの一位だった。一躍校内のアイドルとなってしまった紗里だったが…!?
自分の夢を探すため、14歳の真野目ふうこは単身東京にやって来た。何をやらせてもテキパキ完璧、バイクや大型トラックだって運転できちゃう。何事にもまっすぐな性格で、怖い暴走族ともすぐに打ち解けちゃう明るい子。しかも身元保証人が、財閥NO.1の住菱グループ会長って… この子一体何者!? 銀行副頭取の荻窪家で住み込みのお手伝いさんとして働く事になったんだけど、そこで同い年の不登校の不良娘・香苗と出会い…。
結婚式の前月に婚約を破棄され、仕事に生きることを決めたホリーは、ある日、上司ノアの弟ジェフに今後の仕事の多大なる援助とひき換えに、1年間だけの偽りの結婚を申し込まれる。ジェフはとてもハンサムで魅力的な人物だが、大企業ブランド社の一族でありながら、牧場経営を好み田舎で暮らす変わり者だった。将来のために、その申し出をひき受けることにしたホリーだったが、根っからのシティガールの彼女に、牧場での暮らしなどなじめるはずもなく…!?
フェイスの一族とブランド家は、数百年にわたっていがみ合う因縁の仲だ。そして今、革製品をあつかうブランド社はフェイスの祖父の革製造店を買収しようとしている。愛する店を守るため、買収交渉に応じないフェイスに、ブランド社の社長ノアは、とんでもない反撃に打ってでた。店の宣伝のためにオークションに参加したフェイスを、3万ドルもの大金で落札させた者が現れた。商品は彼女と過ごす一夜。落札者として舞台に上がったのは、ノアその人だった――!!
理学療法士として優しく誠実に働くマリアン。穏やかな日々。そんなマリアンの元に両親の事故の知らせが飛び込んだ。両親を亡くし、悲しみにくれるマリアンの前に現れたのは、冷たく深く、凍てつく海のような青い瞳を持ったホテル王、レイフだった。彼はマリアンの住む屋敷を買い取ってホテルにしたいと持ちかける。レイフの冷静な判断と口調に傷つきながらも、彼の内面の優しさと苦悩を感じたマリアンは、陽だまりのような優しさでレイフの心を溶かそうとするが…。
考古学者のケリーは心に深い傷を負いながら、この5年間世間から身を隠して暮らしていた。ある国の王子と間違った結婚をしたせいで、生まれた赤ん坊は取りあげられ、身も心もずたずたにされて国を追い出されたのだった。そんなケリーのもとへ、ある日ラファエルと名乗る美しい男性が訪ねてきた。彼は大公のいとこで、ケリーの息子マチューをつれていた。大公が亡くなり、あなたの息子マチューが大公位を継いだので、一緒に国に帰ってほしいと訴えたのだ…!?
ビアンカの恋人チェーザレは、男らしく情熱的でハンサムな大富豪。多くの女性が夢みる理想の男だ。そしてもてる男はいつだって不実、女は飽きるまでのちょっとしたお楽しみの対象でしかない。決して深入りしてはいけない男だ。ビアンカの母はそんな男――ビアンカの父親に捨てられ、破滅の道をたどってしまった。なのにビアンカは、絶望的なまでにそんなチェーザレを愛してしまった。今日こそ別れを告げなくては。私たちは終わったわ、と。