ネーナは唯一の身内である祖父の告白に衝撃を受けた。祖父は病気でもう長くなく、事業の後継者が必要なため実業家ラモンと結婚してほしいという。ラモン・ビヤルバ…先日、屋敷を訪ねてきた人。ハンサムで素敵な男性だと思ったのに…私を値踏みしていたのね。祖父を安心させるため、気持ちを押し殺し結婚を承諾したネーナ。けれど結婚式の日、君を幸せにすると言うラモンの言葉に悲しみを募らせた。なぜそう言えるの? あなたに愛人がいることを私は知っているのよ。
「さっき、君のお父さんに、君と結婚してほしいと頼まれたよ」。資産家の令嬢ガブリエラの前に現れた美男子がそう告げた。彼はマルドラビア公国のプリンス・リカルド。『ヨーロッパ中に名を馳せるプレイボーイと結婚なんてお断りよ!!』。幸い彼も結婚の意志はないようだけど、それはそれで複雑なガブリエラ。ところが、ある事情から二人は結婚せざるを得なくなり…!?