サブリナの上司カル・ラングトリーはテキサスの若き石油王にして190センチの長身に精悍なマスクのプレイボーイ。彼の悪い癖は、すぐ女性を捨てること。そのあと始末をするのが秘書サブリナの役目だ。なぜ私がそこまでしなくちゃならないの?考えると頭にくるけれど、仕事ならやむを得ない。彼への憧れも胸の奥にしまい込み、けなげに振るまう彼女だったが、カルはさらにサブリナが対処できないほどの大問題を起こしたのだ!
エリッサはパンクした車のタイヤ交換に苦労していた。「手を貸そうか?」不意に聞こえてきた男の声に、彼女はびっくりした。足音もたてずにそばに現れたのは、つい最近、階上に引っ越してきたウォーカー・ブキャナンだ。男性に絶対借りをつくりたくないエリッサは、ウォーカーの親切をそっけなく断ろうとしたが――。シアトルの外食産業に君臨する名家・ブキャナン一族の愛憎を描く大人気スピンオフ作がついに単行本化!(既刊「スプーン一杯のロマンス」)
地味だが優秀な看護師ロリィが雇われたのは、元大リーガーの有名人リード・ブキャナン。彼の祖母グロリアの自宅介護のためだ。グロリアは気むずかしく扱いづらい老婦人だったが、それも無理はない。ブキャナン家は、シアトルの外食産業を牛耳る大金持ちだというのに、孫たちはグロリアの見舞いにほとんど来ないのだから。ようやくリードが現れたのは、女性絡みのスキャンダルでマスコミに追われ逃げてきたからだった!ロリィは彼に、つい辛辣な口をきいてしまうが?
ペニーは腕ききのシェフ。目標はシアトル1のレストランを開くことだ。ある日、3年前に別れた夫キャルが突然呼び出しをかけてきた。彼の一族が有する老舗レストランを再生するために力を貸してほしいという。3年前と変わらず魅力的で憎めないキャル。OK。ただし私の言うすべての条件を受け入れてくれるなら。ペニーはくすぶる感情に火がつくのを感じながらも、素直になれなかった。彼はもう、私を愛してはいないのだから…。
砂漠の王国エルデハリアで働くビクトリア。部屋に突然現れた近衛兵にネグリジェ1枚のまま、つれ去られてしまう。ろくでなしの父親が、いかさま賭博をして捕まったらしい。しかも相手はよりによってケイテブ王子。頬にある傷は、かつて誘拐犯を殺した際についたものと噂の恐ろしげな男性。王宮の暮らしを嫌い、砂漠の村に住んでいるという。亡き母と、父を守る約束をしていたビクトリアは釈放を乞うが、その条件は─―彼の愛人としてハーレムに囲われることだった!!
「ボス、私を期限付き愛人にしてもらえませんか?」地味でお堅い秘書カイリーが、突然大胆な申し出をしてきた。ラフィクは驚いたが、婚約者に裏切られた彼女に同情し、願いを聞き入れた。残酷な条件つきで。「愛人にするからには僕を満足させてもらおう」ラフィクは砂漠の国の裕福なプリンスで女に不自由はしない。彼を満足させることなんてできるの!?カイリーは彼のなすがまま、快楽のレッスンを施されることに。それは途方もない喜びと苦痛の世界へと彼女を導いた!
王女サブリナは、父王に強制された婚約話に反発し、家出。砂漠にあるという、伝説の“盗賊の都”を目指していた。しかし、激しい砂嵐に遭い迷ってしまう。その時、突然嵐の中から盗賊の姿をした男性が現れた!圧倒的な力で捕らえられ、連れ去られた先は、あの“盗賊の都”。驚くサブリナに彼は戒めるように言った。「僕はこの国の君主。君は僕の奴隷だ」。