夏樹に美樹に勇樹、三人とも名前に“樹”がつく。そんな理由で仲良くなった三人は、学校生活をただ楽しく満喫するのだと思っていた――が、美樹と勇樹がつき合い始めたことでズレていく三人の関係。二人の関係を受け入れきれない夏樹は、男同士の修羅場に遭遇。夏樹は別れを切り出して殴られていた美少年の斗真を助けた。一人でいるとまた元彼に殴られるかもしれないと言う斗真にいきなりキスされて――。
やさしくて、甘い、ウソ。琉花は、隣の家に住む颯音のことが大好き。颯兄と呼び慕っていたが、颯音の大学進学と共に疎遠になってしまう。だがある日、突然颯音が帰ってくる。長い間会えていなかった颯音の帰省に喜んでいた琉花だが、颯音は「琉花を手に入れるため」に帰ってきたと言い出し――。颯音のことは好きだけれど、今のままの関係でいたい琉花。自分の“好き”と颯音の“好き”…名前をつけられない二人の想いの行方とは…?