「熱くて堪らないんだ。早く……」大海を漂う海賊船の狭い船室で、ノエルは男の逞しい身体に縋った――。領主の寝室に囚われていたノエルは、海賊アーロンに戦利品として略奪された。美しい見かけによらない度胸を買われ、海賊船の副長を任されたノエル。けれど、ノエルには厄介な性があった。身体が熱く疼くと、無意識に人を惹きつける禁忌の習性。船上でその淫乱な性ゆえの騒動を無くすため、信頼の厚い船長のアーロンに抱かれたノエルだが、次第に侠気溢れる彼の「心」も欲しいと願うようになり……。
君の淫乱な姿をネット上に流されたくなくば、素直に感じろ――優秀な入国審査官として空港で働く聖也(せいや)のライバルは、英国貴族の教育を受けた紳士ながら冷淡な態度の将和(まさかず)。しかしある夜、将和が実は内通者を探る潜入捜査官であることを知った聖也は、口封じのため将和に媚薬を使われ犯されてしまう――感じてたまるかという屈辱に抗いつつも将和の傲慢な言葉責めと灼熱の楔に聖也は甘く淫らに喘いだ。だが全てが終わると、打って変わって優しく身体を気遣う将和に聖也は戸惑い……。
アパレル会社の社長兼デザイナーの津田と、カメラマンの柏木、男前な二人が僕みたいな取り柄のない人間を好いてくれるなんて――。同僚の失敗を被ってリストラされた蓮。居酒屋のバイトもクビになったところを、客だった津田と柏木に拾われる。なんで、こんなに優しくしてくれるの? 疑問に思いながらも無気力だった蓮は導かれるまま、とある会員制の紳士倶楽部に足を踏み入れた。――津田と柏木、二人の愛人兼モデルとして、その無垢な身体を開発されるとも知らずに…。
「まだ挑発がたりないか?」禁欲的な軍服の胸元を乱して、美貌の提督は牙を誘った。――空を駆ける最新鋭の「黒船」を所有する傭兵の来栖牙。軍事大国アリストを訪れた牙は、海軍で艦長を務める提督・ルロイから丁重な歓迎を受ける。気位の高い大貴族出身のルロイが、ただの傭兵に対して……まるで誘惑ともとれる歓待。彼の狙いが「黒船」だとわかっていても、牙は無防備な媚態に魅せられてしまうが……? 百戦錬磨な傭兵×女王様な軍人の、大海を翔るラブ・デスティニー!!
花冠を捧げて将来を誓ったセシルとジーク。だが大人の事情が、幼いふたりを引き裂く。国家間の利権争いに巻き込まれ、セシルは敵国に囚われの身となった。――十余年の時を経て、帰国したセシルはジークと再会する。「会いたかった……本当にセシルなんだな」熱い瞳は、一目でセシルを灼き尽くした。幼い想いそのままに真摯で情熱的なジークが施す、刹那の快楽にセシルは溺れる。数日後、発表される国王の世継ぎ争いでジークと敵対し、その想いを裏切るとわかっていながら――。
子爵家の正嫡ながら、義母に虐げられてきた真(まこと)。ある時、不審者に狙われる謎の男・臣(おみ)を匿う。臣と触れ合い初めて恋を知った真に、突然の知らせが届く。真と義弟のどちらがより子爵の正嫡に相応しいか検分する舞踏会が開かれることが決まったのだ。すると臣は華族としての教育を受ける手筈を整え、真を迎えに来てくれた。臣の正体に謎を深めながら真は恋心が抑えられず、臣に想いを打ち明ける。だが、子供の戯言と相手にしない臣に、真は無垢な身体を差し出した。最奥で臣が熱く滾るほどに恋心は溢れ……。子爵の正嫡と認められること――それが孤独な少年の愛を得る術……魅惑のマイフェアラブ。
ニューヨーク、失恋した夜。ふと気付くと年下男に熱くかき口説かれていた。もう恋はこりごりだと、男をふりきって帰国した水城。多額の借金を抱える老舗旅館を継いで苦心する水城の前に―― 彼・瀧谷は、現れた。方針の違いから料理長に逃げられた水城は、花板を探していた。その花板を瀧谷が紹介する、というのだ。どんな伝手があるのか水城が訝ると、瀧谷は微笑んだ。「ゆっくり俺の正体を教えてあげる」いつのまにか、年下男の魅力に水城は絡めとられていき…。
「悔しければ、わたしを唸らせる脚本を書いてみろ」テレビ局の研究生・東雲は若くして賞を獲り、その後スランプに陥った小説家だ。敏腕プロデューサーの黒崎と出逢い、脚本を書き始めた。だが、黒崎のダメだしは過激だった。高いプライドが台詞をダメにすると言い、東雲に裸になって執筆することを命じた。東雲が反発すると、情熱的に口付け、悦楽を教え込む。…もう、翻弄するのはやめてくれ! ひどい男なのは分かってる。…なのに、どうしても、黒崎のことが頭から離れなくて…。
「手助けは必要か?」モナコのカジノで厄介事に巻き込まれた達哉に、ふいに掛けられた男らしい声。金はないと告げると、竜崎と名乗る男は「なら、身体が欲しい」と返答した。――坂下組の若頭・流達哉は、欲望だけに支配されたモナコの熱い夜を忘れられない。けれど帰国した達哉の許に、竜崎はライバル組織・山本組の組長代行となって現れる。「俺たちの挨拶は、こんな上品なものじゃなかったろ」 初対面を装う達哉に、執着心を隠そうともしない竜崎は愛人関係を強要するが…!?
パリのオペラ座、国際刑事警察機構に属する轟憲吾は情報提供者を待っていた。現れたのは美貌の青年アンリだった。ひょんなことからアンリと身体の関係を結んだ憲吾。だが陰謀を暴くため、マフィアのボディガードとして派遣されたアンリと、協力関係を結ぶことになり…!? オトコマエ刑事×美貌のボディガード―― 愛のラブミッション!!!
「君に許されるのはイエスだけだ」官能を呼び覚ます熱いキスに、尚人は応えることができなかった――。氷の美貌と称えられ、完璧に任務をこなしてきた要人警護のプロ貴嶋尚人に、新たな指令が下された。何者かに狙われるシュタイン大公国の後継者、公爵・ラウルのボディガードをしろというのだ。傲慢な為政者という態度で警備に非協力的なラウルに、任務の困難さを痛感する尚人。だが夜になると、戸惑う。情熱的に掻き口説く、ラウルの熱い眼差しに…。――ボディガードは任務と恋の狭間で揺れ動く。
クールなバーテンダー・比企は、デザイナーの堂嶋に口説かれていた。自信に満ち溢れる男の熱い求愛に、ついに堕ちてしまうが――!?
「文無しの風来坊に嫁ぐか、王の愛妾になるか」海外赴任中に職を失った和宏は、砂漠で風来坊・アシュガルと出会う。その場限りのはずが、ある秘密を手にしたことで、それを狙う追っ手から逃げる羽目に――。時折仕掛けられる淫らな悪戯は、未知の事態に戸惑う和宏の緊張を解くため。傲慢に見えて実は誠実なアシュガルからの熱い求愛に、ついに一線を越えてしまう。だが、彼を逃がし敵国に自ら捕らわれた和宏は、美貌の王からハレムに入るよう命じられて!?
「愛人ならば、その身体で俺を籠絡しろ」美貌の秘書・響也は、敬愛していた上司を陥れ解任させた首謀者・慎二にある契約を持ちかける。すべては上司を救う為。土下座をも辞さないと構えていた響也に、男は冷酷に促した――服を脱いで奉仕しろ、と。屈辱に震えながら跪いた響也は、慎二によって男としての矜恃を踏み躙られ、淫らに喘ぐ身体につくり変えられてしまう。心までは赦さないと拒絶する響也だが抱かれるたびに心は揺れ……。
平凡な学生の春樹は目覚めると裸で拘束されていた。身体にはいやらしく這い回る男達の手。寸前で助けられるが、媚薬のせいで目が見えない春樹には、それが誰かもわからなかった。そして、淫らに疼く身体を、労りと激しい愛情で慰めてくれた男は翌朝姿を消していた。手がかりは印象的な低い声と残り香だけ。その日を境に春樹の生活は一変する。実父を名乗る老人の邸宅で出会った傲慢な男・湧生に反発するも、何故かあの夜の男の面影を探してしまい――!?
「ずっと君に会いたいと思っていた」魔導師のエリート養成学校教師・蒼史は、泉の畔で見惚れるほどの端整な男性・エウシェンを救う。エウシェンは一時的な記憶喪失のようで、宿舎で療養することに。魔力を回復させるには幻獣・金翅鳥の契約者である蒼史と抱擁することしかなく、実践するが「セックスしようというお誘い?」と口説かれて!? 押し倒され、淫らに赤く熟れたそこで受け入れ、力強い抽挿に蜜液を吐き出してしまい……。妖精王×落ちこぼれ魔導師の溺愛
突然、異世界に召喚され、王様にさせられてしまった玲哉。逃げ出した王様と瓜二つだった玲哉は王の身代わりとなり、豪華な宮殿内で傅かれる贅沢な日々を過ごすことに。事情を知る美麗の騎士団長・レナードが警護するも、だんだん玲哉の体調が悪くなってくる。体調を戻すにはこちらの世界の人間の体液が必要と言われて!? 忠誠を誓うレナードからの濃厚なキスと獣のような交わりで、中出しされた蜜液を吸収するけど、今度は興奮に溺れてしまい……。エリート騎士×異世界大学生の溺愛※サイン版との重複購入にご注意ください
異世界に召喚された昴は、龍蘭国の王太子・鸞の『つがい様』となった。神殿の資金不足を解消するため、昴がルールを提案すると高い評価を得て大成功。更に私財を差し出す昴は崇拝され慕われていた。そんな中、竜を魔術で服従させ粗末に扱う隣国の存在を知り、竜たちがもっと過ごしやすい国造りを模索する昴。竜への熱い想いに鸞は愛しくてたまらず、押し倒し熱い楔を挿入し最奥で愛を確かめ合う。二人は初代黒竜が眠る神竜湖へ新婚旅行へ向かうが、つがいの痣を持つ人物が現れて!?
山での転倒後、突然西洋のような異世界に移動してしまった大学生の昴。巨大な竜に跨る竜騎士が腕の傷を見たとたん『つがい様』と跪き、まるで神のように扱われる。豪華な王宮の祭壇へ連れられた昴は、覇気をまとう男と『誓いの儀式』を交わすことに!! 天蓋付ベッドに押し倒され、抵抗するも熱塊を挿入されセックスしてしまう。中出しされたせいで、なぜか言葉が通じるように!? 男の正体は鸞王太子様で、つがい様・昴と、黒竜の血を濃く宿す・鸞との波乱の新婚生活が始まって!?
勤め先の社長でもある芝浦に弱みを握られ、二年もの間愛人生活を強いられてきた氷崎。今の生活から脱却するため、氷崎は芝浦に陥れられて会社、家、何もかもを奪われた男・大堂に近づく。芝浦を失脚させようと二人は新たに会社を設立し、芝浦の会社を脅かしていく。そんな中、氷崎は大堂の優しさや、おおらかな性格に触れ、徐々に彼に惹かれて行く。しかし、芝浦は氷崎に対して執着を見せ…。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
中堅企業に勤めるサラリーマンの多田土岐雄は、気がつくと知らない場所にいる現象に悩まされていた。自分の記憶に隙間があり、この記憶は操作されたものではないかと多田は疑問を深めていく。ある時、多田は自分をつけてきた怪しげな男と出会う。細身の身体に、整った顔立ちの綺麗な男で、多田は彼を知っていると直感する。環と名乗るその男は、実は自分たちは恋人同士だったと告白してくる。驚く多田だったが、環にはさらに秘密があり…。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
一カ月の休暇にカーリー諸島へ叔父を訪れた甲斐芳紀は、家が荒らされ叔父の姿も見えないことに愕然とする。人形めいた美貌に似合わず強気な性格の芳紀は、独自に捜索を始め、叔父が研究している文明の遺跡の中に侵入した。しかし王侯貴族のような容貌のルイスという男に見つかり、一族の秘密を知ったとして囚われてしまう。儀式の生け贄とされることが決まり恐怖に慄く芳紀だが、一族の長であるルイスの愛人になれば死は免れると教えられ――!? 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
渇水に見舞われた、火山が点在するエンの国。王のフレアは水を求め河川と湖沼を擁する隣国・シュンの国へと攻め入り、皇太子のエシルを捕らえることに成功する。エシルを人質として、水を手に入れたフレアだったが、それによりシュンの国で暴動が起きてしまう。エシルが自在に異界を移動できる聖霊のリルを利用して、暴動を起こさせたと勘違いしたフレアは、聖らかな美貌の彼を幽閉し、身体を強引に開かせるが…。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
「必ず君を手に入れる」大学の研究で貴重な発見をした恭巳は、素晴らしい研究成果に関わらず、慎ましやかな生活を続けていた。偶然、暴漢から守ってくれた同じ大学の小山内と気が合い、急接近し隣同士に住み始めるが「家政夫をお願いしたい」と同棲することに!? スキンシップが激しい小山内のキスはエスカレートして、優しい腕に押し倒されセックスしてしまい!? 同じ頃、大学では研究成果を狙う人物がいるとの噂があって……。不器用俺様御曹司×研究一途の大学生の溺愛ロマンス