ビッグコミックオリジナルにて、ジョージ秋山先生の追悼企画が催され「風のせい」(42巻収録)を厳選エピソードとして挙げられていましたが、全112巻、全1039話の中で、印象的だった話や、これが傑作だったという回はありますか?単純に好きな回でもOKです。

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ビッグコミックオリジナルにて、ジョージ秋山先生の追悼企画が催され「風のせい」(42巻収録)を厳...

個人的に思い入れがあるのは「草笛の丘」(21巻に収録)
無気力で勉強のやる気を失った新之助を、雲に海に連れ出されて小舟から地平線を見るという父子のお話。当時、新之助と同じくらいの年齢だったので、ジョージ先生の教育方針がすっと心に入ってくる回。

個人的に思い入れがあるのは「草笛の丘」(21巻に収録)
無気力で勉強のやる気を失った新之助を...

「五事五有」(19巻に収録)

あたり前のことを、あたり前にする平素の心がけが大切というお話。
途中まではとても説教臭い話なのだが、最後のアリの行列シーンがとてもわかりやすく人間というものを表現している。偉くて立派な先生でも、足元のアリの行列に気付かず踏んで歩いたが、浮浪雲はアリの行列をひょいっと避けていった。つまりはそういうことだ。自分もアリの行列は踏むまい、と心がけるようになった。

90巻収録/834話「炭団」

炭団屋の八っつぁんが自死する回は一生忘れられん。女房と子供と幸せに暮らしていても、死を選んでしまうことがある、という瞬間を見てしまったようで衝撃的だった。なぜ死んだかは本人しかわからないが、台詞の一言一言にどこか共感してしまう。夫が死んだ後、女房の「別になんにも・・・」という台詞も深く感じる…。なんか自分も発作的に死んでしまうんじゃないかと恐ろしくなった。

90巻収録/834話「炭団」

炭団屋の八っつぁんが自死する回は一生忘れられん。女房と子供...

「風のせい」は傑作に選ばれるだけあって、何度読んでも良いですね。普段の浮浪雲を知っていれば知ってるほど感動できます。ジョージ秋山先生の仏教観がとても自然に描かれていて、命の意味とか、悟りとは何なのか…。この1話に手塚治虫ブッダ数巻分のメッセージが詰まってるかもしれない…と思わせてくれました。

97巻の「鬼嫁ですよ」
女房が病に伏せ、夫は都合よく新しい女を探そうとする話。男の頭の中をカラクリに例えるなど、表現が斬新。嫁はそこまでひどい鬼嫁というワケでもなかったが、最後の女房の表情にはゾッとさせられた。

97巻の「鬼嫁ですよ」
女房が病に伏せ、夫は都合よく新しい女を探そうとする話。男の頭の中をカ...

18巻の「以心伝心」

浮浪雲が、店の若い衆の恋愛を応援する話。男女は終始すれ違ってばかりの展開で、不穏さを醸しながらも最後は思いが伝わりハッピーエンドになる。浮浪雲の中ではかなりのピュア回で好き。
ちなみに、浮浪雲が番頭の仕事をテキパキこなす貴重な一面も見れる。

18巻の「以心伝心」

浮浪雲が、店の若い衆の恋愛を応援する話。男女は終始すれ違ってばかり...

103巻「はぐれ蜘蛛」

ニート息子の将来に絶望した、母親の究極の愛を描いた伝説回。
ビッグコミックオリジナルのお正月号にこれを載せてしまうジョージ秋山ヤバすぎます。

”門松や・・・ 冥土の旅の 一里塚 めでたくもあり めでたくもなし”

ジョージ先生が、一体どういう気持でこれを描いたのかわかりませんが、最後の俳句を読む限りでは、2014年はおめでたい気分にはなれなかったのかな。

103巻「はぐれ蜘蛛」

ニート息子の将来に絶望した、母親の究極の愛を描いた伝説回。
ビ...

96巻「老人宣言」

浮浪雲がカメさんに「浮浪雲だって、年は取ります」と宣言をする回。なぜ急に宣言したのかというと、ちょうど96巻を描いていたのが、3.11の震災の頃で、家族関係の描き方など、ジョージ先生にも考えの変化があった時期。

具体的な回はわすれたけど、浮浪雲のセリフで
富士山に登ろうと心に決めた人だけが富士山に登ったんです。散歩のついでに登った人はひとりもいませんよ」の回だな

これリアルタイムで読みました。正月明けの出勤日で朝これ読んで「さすがジョージ秋山だな」ってつくづく思った。これ読んでから新年1回目の浮浪雲がすごい楽しみだった

家にあった浮浪雲に収録されていた浮浪雲の子供に何か教えるんだけどそれが風呂桶に穴が空いた桶で水を貯めるという内容
子供がずっと空いた桶で水を汲んで風呂桶に入れていくのだが数滴づつしか貯まらない。で最後に「ちょっとでも貯まってるだろう」みたいな感じで終わってるんだけど当時が意味がわからなかったが今読むとわかるのだろうか...

超合本 弘法大師空海〈上中下〉

超合本 弘法大師空海〈上中下〉

密教、真言宗の開祖であり高野山を開山した空海。彼の知られざる幼少期から青年期にかけての物語を巨匠ジョージ秋山が熟達の筆致で描く。高野山開山1200年記念の文庫版3部作を電子書籍で合本に! 人間を問い続けた空海の一大叙事詩。※本電子書籍は、新人物文庫『弘法大師空海(上)』『弘法大師空海(中)』『弘法大師空海(下)』の合本版です。

アシュラ 大合本 全3巻収録

アシュラ 大合本 全3巻収録

【全3巻収録】なんで人間らしく生きなきゃならないんだギャァ…… 生まれてこないほうがよかったのに。飢餓という極限状態の世の中に生み落とされたアシュラ。大きな社会問題となったジョージ秋山氏の名作が電子書籍で復活! ジョージ秋山氏の魂のメッセージがここに! <著者情報> ジョージ秋山(じょーじ・あきやま) 1943年生まれ。1966年に別冊少年マガジン「ガイコツくん」でデビュー。人間を赤裸々に描く漫画で常に注目を浴び、70年には「銭ゲバ」「アシュラ」「日本列島蝦蟇蛙」などの問題作を次々に発表する。73年から始まった「浮浪雲」は、30年以上経った今も連載が続き、単行本も80巻に達するロングセラーとなる。同作品で第24回小学館漫画賞を受賞。また、「銭ゲバ」「浮浪雲」「恋子の毎日」といった多くの作品がドラマ化、映画化されるなど、その人気は多方面にわたる。

銭ゲバ 大合本 全4巻収録

銭ゲバ 大合本 全4巻収録

【全4巻収録】人間の醜い部分を克明に描いた、ジョージ秋山の代表作!! 貧しさ故に病気の母を亡くした風太郎は、「金こそすべて」と、金のために生きることを決意。大会社の社長のイスを手に入れた風 太郎だったが、そのために何人も殺し、恨みを買い、刑事につきまとわれる日々。金があっても風太郎に平穏が訪れることはない――。人間の心の 闇を鋭く描く、ジョージ秋山の代表作! <著者情報> ジョージ秋山(じょーじ・あきやま) 1943年生まれ。1966年に別冊少年マガジン「ガイコツくん」でデビュー。人間を赤裸々に描く漫画で常に注目を浴び、70年には「銭ゲバ」「アシュラ」「日本列島蝦蟇蛙」などの問題作を次々に発表する。73年から始まった「浮浪雲」は、30年以上経った今も連載が続き、単行本も80巻に達するロングセラーとなる。同作品で第24回小学館漫画賞を受賞。また、「銭ゲバ」「浮浪雲」「恋子の毎日」といった多くの作品がドラマ化、映画化されるなど、その人気は多方面にわたる。

銭ゲバ 完結上下巻セット【電子版限定】

銭ゲバ 完結上下巻セット【電子版限定】

七○年に発表された衝撃の問題作『銭ゲバ』上下巻が電子版限定で、合本になって登場!※本書は、『銭ゲバ(上)』『銭ゲバ(下)』を1冊にまとめた電子書籍限定の合本版です。■『銭ゲバ(上)』貧乏だった蒲郡風太郎はいつも馬鹿にされ、病弱だった母親は医者に見捨てられ死んでしまう。少年時代に金の絶対的な力を見せつけられた風太郎は、金のためなら手段を選ばない大人になっていく。そんな彼を人々は「銭ゲバ」と呼んで軽蔑したが、風太郎の金儲け道は止まることを知らなかった……。七○年に発表された衝撃の問題作、ついに復刊!!■『銭ゲバ(下)』一流企業の大昭物産の社長の座まで上りつめた風太郎だが、貧しかった頃の恨みはいつまでも消えることがなく、金への執着は益々強まった。この世に金で買えないものはない。そう信じて疑わない風太郎は、金の力を使って政界に進出する。だが欲しいものをすべて手にいれた彼を待っていたのは……。長年入手困難だった不朽の名作、ついに電子化!!

捨てがたき人々 完結上下巻セット【電子版限定】

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男女の業を鋭く抉り、映画化もされた傑作マンガ『捨てがたき人々』上下巻が電子版限定で、合本になって登場!※本書は、『捨てがたき人々(上)』『捨てがたき人々(下)』を1冊にまとめた電子書籍限定の合本版です。■『捨てがたき人々(上)』「なんだか生きてんの飽きちゃったなあ」。職を失い、生まれ故郷に帰ってきた狸穴勇介。不細工で、金も仕事も夢もなく、考えるのはセックスのことばかり。心の荒野を彷徨っていたある時、勇介は微笑みの宗教「神我の湖」に傾倒する京子と出逢い、執拗なストーキングの末にレイプする。二人は互いに嫌悪し合いながらも離れることができずに姦通を繰り返すようになるが……。■『捨てがたき人々(下)』周囲の猛烈な反対を押し切って、妊娠を機に夫婦になった勇介と京子。しかし息子が誕生しても、勇介の心は孤立したまま彷徨い続ける。叔母との情事、生き別れの母との再会と、その母の夫殺しの過去。息子との断絶、爆発する暴力衝動……そんな時、勇介の前に一人の女が現れる。彼は安息の時を得られるのか? 愛を信じられない男と愛を信じる女――人間の業を抉る超問題作、ここに完結!

アシュラ

アシュラ

餓死寸前の少年は、平然と人を殺し、生きるためだけに人肉を食い続けた。彼には希望もなければ夢もない。ただ自分の出生を呪うばかりだ。ケダモノのような彼のことを、いつしか人々は“アシュラ”と呼ぶようになっていく……。望まれぬ生をうけたアシュラは、飢餓の極限をどう駆け抜けていったか!?鬼才ジョージ秋山の代表的傑作、待望の復刊。

銭ゲバ

銭ゲバ

貧乏だった蒲郡風太郎はいつも馬鹿にされ、病弱だった母親は医者に見捨てられ死んでしまう。少年時代に金の絶対的な力を見せつけられた風太郎は、金のためなら手段を選ばない大人になっていく。そんな彼を人々は「銭ゲバ」と呼んで軽蔑したが、風太郎の金儲け道は止まることを知らなかった……。七○年に発表された衝撃の問題作、ついに復刊!!

捨てがたき人々

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「なんだか生きてんの飽きちゃったなあ」。職を失い、生まれ故郷に帰ってきた狸穴勇介。不細工で、金も仕事も夢もなく、考えるのはセックスのことばかり。心の荒野を彷徨っていたある時、勇介は微笑みの宗教「神我の湖」に傾倒する京子と出逢い、執拗なストーキングの末にレイプする。二人は互いに嫌悪し合いながらも離れることができずに姦通を繰り返すようになるが……。男女の業を鋭く抉り、映画化も決定した傑作マンガ、早くも電子書籍化!

弘法大師空海

弘法大師空海

密教、真言宗の開祖であり高野山を開山した空海。彼の知られざる幼少期から青年期にかけての物語を巨匠ジョージ秋山が熟達の筆致で描く。高野山開山1200年記念文庫化! 人間を問い続けた空海の一大叙事詩。

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