昭和初期、幼馴染、身分差のコンボ
まことしやかに舞う花は【単行本版】 束原さき
時代背景だから仕方ないけど、颯太朗の婚約の時は春の気持ちに共感してしまって悲しかった。(そのパートが無い方が良かった😭) いつの時代も他に好きな人がいる時は別の人と婚約なんてしたらダメだね。 全員が不幸になる。 最後はハピエンで良かったけど、もう少し詳しく経緯とかその後も読みたかったな。 イラストもキレイで良かった。
小さな田舎町で出会った宝物――。何もない片田舎で生まれ育ち、高校入学を機に上京した狐塚光臣(25)は、会社をクビになり実に10年ぶりに帰郷した。昔と何一つ変わらない田舎町。しかし、昔と違っていたのは、近所の熊井のじいちゃんの家に養子として迎えられた同い年の大和との出会いだった――。会社を立て続けにクビになり、どこか素直になれない光臣と、優しく人当たりのいい方言男子・大和のほっこり田舎BL!「なぁ…なんであの時キスしたんだべ?」おっとり方言男子×ツンデレつり目☆
映画化するというニュースを見て読んでみました!
あとがきにも書いてあるんですけど、キュンキュンする恋愛ものというよりは、人間としての尊敬とか愛情が育っていく様子を描いている感じです。
生まれてすぐ捨てられた大和が他人に「可哀そう」と思われたくなくてどんな時も笑っていようとしたり、結婚や恋愛に関心が持てずに遠ざけていたことでつくっていた壁を、光臣と一緒なら、と自ら壊していくくだりがとてもよい。
最後に大和の名前に関するある事実が明らかになったときはちょっとうるっとしました。
これは映像化にふさわしい、爽やかな感動系BLかと思います。楽しみです!