こば2024/03/31ネタバレシリアルキラーの認知的共感能力シリアルキラーは情動的共感能力に欠け、認知的共感能力に長けた人物が多く、この犯人もそうであった。 半信半疑の気持ち、怖いものみたさの好奇心、乗りかかった船の責任感、徐々に縮まる心理的な距離感、そうした思いを上手く利用され、誘導されたんだろう。 徐々に警戒心を緩めていってしまうのが、その先の悲劇を知っているだけに歯がゆい。DYS CASCADE中川海二5わかる
こば2024/03/29ネタバレオペ中の全身麻酔に着想?1巻だけの短編漫画。 タイムリープものはたくさんあるが、1日先の未来へのタイムリープができる薬、というありそうでない設定。 もしかしたらオペ中の全身麻酔に着想を得たのかもしれない。 飛ばした期間の記憶はなく、極大なストレスを避ける上では確かに有用。 一方である意味ストレスこそが生を実感させる側面があり、多量服用して何年も飛ばしてしまうと、その間の思い出もなく、ひどい喪失感に襲われる。 アイリウム小出もと貴2わかる
こば2024/03/17幸福は認識を通して存在するのか、認識と独立して存在するのか”人類滅亡の危機を経た、近未来。生命主義が確立し、過度の調和が重んじられる社会に息苦しさを感じていた女子高校生のトァンは、ある日、クラスの中で変わり者とされていた少女、ミァハから声を掛けられる。社会に対して否定的な言動をいとわないミァハに、最初は戸惑いながらも、徐々に惹かれていくトァン。やがてもうひとりの友人、キアンとともに、ミァハに導かれるまま、集団自殺をはかるのだった……。34歳の若さでこの世を去ったSF作家、伊藤計劃の著書を劇場アニメ化する「Project Itoh」と連動したコミカライズ企画。数々の受賞歴を誇る、伊藤計劃の小説「ハーモニー」に、漫画家の三巷文が挑む。「月刊ニュータイプ」連載時より大幅に加筆され、待望の単行本化!” 以前読んだ漫画、久々に読み返した。 合理的な管理社会が行き着く最終地点として、「意識」が不要とされる。確かに意識がなければ、完全に合理的で調和のとれた世界になるのかもしれない。不幸を感じようもない。 でも客観的に見ると、ディストピアにしか見えない。 幸福は認識を通して存在するのか、認識と独立して存在するのか、という議論を思い出した。 https://bc-liber.com/blogs/bf6cbb9b657d https://www.amazon.co.jp/%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%83%BC-1-%E3%82%AB%E3%83%89%E3%82%AB%E3%83%AF%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%82%B9-%E4%B8%89%E5%B7%B7-%E6%96%87/dp/404104068Xハーモニー三巷文 伊藤計劃4わかる