女子高生の梅が曾祖母の温泉旅館を手伝いに行ったら、ふとしたことから大正時代へ。その時代での出会いが彼女に大きな影響を及ぼすことに…
まず注目点はヒロインの梅。快活なだけでなく料理が非常に上手。温泉旅館を手伝えるスキルがあるのもポイント高い。この2点が大正時代でも見事に活かされる。
次に注目するべきはそのストーリー性。大正時代で一仕事した後またふとしたことで現代に帰るのだが、梅はそこで悲劇的な事実を知る。そして悲しい事実を書き換えるべくまた大正時代に行くことを決意する。東リベなどを思い出す熱い展開。
作者の一ノ瀬けい氏は本作が初連載作ながら、画力・構成力ともにかなりのものを持っている。今後に大いに期待が持てる。
まんがタイムきららフォワード連載ということであまり注目されていない感が強いが、是非読んでみて欲しい一作。