名無し1年以上前唯一生き残った人間の少女ミラと彼女を育てた竜のラズロの物語。 決して大きなことが起きるタイプの物語ではないのですが、ミラが人間が滅んでしまったという世界の真実に触れ、ラズロとどう生きていくかを決断するクライマックスがドラマチックに演出されていて、ここに至るまでの細かなふたりの生活の芝居の積み重ねが効いているなと感じました。特に何度も挿入されるラズロの瞳が印象的で、孤独な者同士が寄り添って生きることを尊んで描いた、優しい物語でした。残り火竜の母に育てられた人間の子13わかる