「金なんざどうだっていい。心意気の話さ。わかるだろ?」 ただひたすらに、ひたむきに…… 桶職人、刀鍛冶、紺屋、畳刺し、左官。伝統の手仕事を圧倒的ディテールと珠玉のドラマとともに描く歴史的傑作。■桶職人 覚えときな。木ってのは生きてんだ──木を見つめ木と生きる桶職人の一日。■刀鍛冶 自分が打った刀で子どもが殺された。灼熱の鍛冶場ーー多くを語らぬ刀匠の胸中は… ■紺屋 友禅染が大流行する中、藍染の意匠に悩む一人の職人。先の見えない仕事に心は沈むが… ■畳刺し 明け渡った吉原が男達の仕事の場。暮れの畳の張り替えに遊女達の冷やかしは付き物で… ■左官(一、二、三) 土蔵の普請場に奇妙な男が現れる。甚三郎と名乗るこの男、上方から流れてきたようだが…
漫画家として約20年過ごしてきた葛西りいち。今では現役の漫画家でありながらも、漫画の講師として学生たちに指導している。そんな日々で感じるのが、漫画家を目指す子、そしてそれを見る編集者、どちらも自分たちのときとは大いに違うことだ。コンプラなんて言葉のなかった時代、編集者からのパワハラ、セクハラ、モラハラなどは当たり前。それでもデビューを目指すためがむしゃらに頑張った自分。それらが嘘みたいに、今のマンガ業界は変わっている。そんな昔のハチャメチャな業界裏話から、現代のZ世代のおかしな日常まで、今までは語られてこなかった漫画業界の裏側を大暴露!CONTENTS第1限 デビューへ懸ける想い第2限 お金より承認欲求第3限 すぐ言う言葉は「でも」「だって」第4限 今どきの編集者は情熱がない!?第5限 打合せ相手の恐怖の手癖第6限 常識を知らない専門学校講師たち第7限 売れてる漫画家は打合せも面白い第8限 調子のいい編集者には要注意!第9限 どこにでもいる「あたおか」編集大集合第10限 持ってないのは「社会性」!?第11限 売れっ子は偉いよ第12限 闇を抱える業界人の性★単行本カバー下画像収録★