半径150メートルの愛【電子単行本版】
「私は半径150mの鳥かごの中で愛を売ってる。」 29歳バツイチシングルマザーの風俗嬢・マユ。「本番無し」の男女の関係でお金を稼ぐ日々を送っている。幸せな結婚生活もつかの間、生まれた息子の病気がきっかけで歯車が狂ってしまったマユの人生。身も心もすり減っていく毎日だが、全てはただ一人の家族である息子のため…今日も必死にもがいて、いつか“鳥かごの中”から羽ばたける日を夢見てる。しかし残酷で卑劣な現実が、そんな彼女を次々と襲ってくるのであった―― 【※この作品は話売り「半径150mの愛」の電子単行本版です】 ■収録内容「半径150mの愛」第6巻~第10巻
生贄姫の毒は勇者の愛に溶かされて
国を支配する恐ろしい大蛇の生贄になるために、虐げられながら育てられた王女・アンジ。18歳の誕生日を迎え、死を覚悟していた彼女の前に現れたのは、大蛇ではなく、見知らぬ青年――アルベールであった。「約束通り、あなたを助けるために馳せ参じました」人生の役割を失い戸惑うアンジに、優しい眼差しを向け、手を差し伸べるアルベール。しかしアンジは青ざめ、彼の手を振り払う。「私に触れてはなりません。なぜなら私は――」国中の人々から死を望まれた哀れな生贄姫と、世界でただ一人、姫に「生きてほしい」と望む青年の、切なく甘い恋物語が動き出す。「あなたに傍にいてほしい。あなたに笑っていてほしい。たとえ、私を忘れてしまっても。――たとえ触れられないとしても」
大人じゃお姫様にはなれません。
「あなたのいう天使やお姫様にはなれないかもしれないけど、そばにいたい」一歩踏み出せない女子は“恋”で変身する――等身大のシンデレラストーリー。自信も華もないOL・安藤芽衣。そんな芽衣の好きなものは、レースにリボンにリネン――地味な自分には到底似合わないような可愛い洋服たち。小さい頃は着ることができたそれらも、とある理由から今は着ることができなくなってしまった。ある日、芽衣が出会ったのは自分好みのショップと店長の朝日奈律。彼はなぜか芽衣を知っていて、あまつさえ、怖いくらいまっすぐに芽衣に愛を伝えてくる。律の期待に応えるため、芽衣は自分自身を変えようとするが…?