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「李梨花のことめっちゃ口説いてきてぇ…めーっちゃくちゃえっちしたじゃん」自意識過剰のメンヘラ天然女は妄想が末期症状!!みんなが私を狙ってるー!?30歳を超えても李梨花の頭の中は、ピンク色のお花畑。年々ボリュームを増す自慢のむっちり体系は男どもの需要にハマっているはずだし、今も遠巻きに、私という高嶺の花に粘つく視線を送ってくる。直接アプローチしてこないのは、シャイな草食系男子が増えているせいかしら。でも…残念でした!私にはもう、イケメン美容師の彼氏がいるので!彼もはっきりと言葉にはしてはこないけど、私と一夜を共にした仲だし、甘くてとろけちゃうような熱い言葉を交わしたんだもの。だから。ね。奥さんがいたって関係ないもんね?
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巷で密かにささやかれるとある噂。朱い櫛を持った女が悩める女性のもとに現れ、心のわだかまりを解きほぐすーーという眉唾な話。けれどある時は、過去に縛られ片付けられない女性のもとに――ある時は、母の味を忘れたギャル妻のもとに――ある時は、DV夫に命の危機を覚える妻のもとにー…。傷ついた身体と消耗した心に寄り添ってくれ、ほんの小さな解決の糸口になってくれる、そんな朱い櫛の存在は確かにあって――いつしか、忌まわしい記憶、壊れかけの人間関係に救いを求める女性たちにとって、それは、単なるうわさ話やファンタジーではなくなっていて、今日もどこかでその朱い櫛を求め続けている。これは、家庭という小さな箱庭に囚われた嫁たちの、あなたにも起こりえる…苦くて切ない物語。