ff―フォルティシモ―
大学の部活は春の新入生勧誘から始まる。野球部に仮入部した南条拓也を見て、安田翔子はマネージャーとして入部を決意する。2人は高校時代もエースと女子マネの間柄で、翔子には拓也からもらったラブレターを読まずに返した過去があった。大学での再会を機に、翔子は今でも憧れている恋心を打ち明ける。 【同時収録】調子っぱずれのラブソング/悲しきスクールボーイ/君のいない街
天国にいちばん近いフィールド
空青井高校(屋上)野球部の義靖達は夜学部の野球部と、ようやく仲間になった。そして、ついに斉京高校と試合をする事に!! 義靖と斉京高校の反町は安美を賭けて運命の勝負をする。物語は、いよいよクライマックス!!
監獄実験―プリズンラボ―
すべての理不尽の元凶が新村であることを知った江山は、その根を絶つために後を追う。行く手を阻むのは、残った黒服の田島と米澤。江山に協力するのは三崎と長峰。それぞれがそれぞれの想いを抱えながら、最後の戦いが始まった――監禁ゲームが終わる。生き残るのは誰か。そして、ゲーム後の彼らは…… 大人気サスペンスシリーズ堂々の完結!
中沢啓治著作集2 黒い雨にうたれて
「はだしのゲン」に結実した、中沢啓治初期の傑作短編集。市井の人々の悲しみや怒りが描き込まれ、戦争や原爆を伝えるには最良の作品集です。この短編シリーズがなければ「はだしのゲン」は生まれなかった! 東京で漫画家となった中沢啓治は、母の死で帰省する。そのとき火葬された母の骨は一切残らずショックを受けた。原爆への激しい怒りと悲しみに打ちひしがれながら東京へ戻ったその足で、一気に表題の「黒い雨にうたれて」を描き上げる。様々な版元へ持ち込むものの、政治色の強い作品はなかなか掲載誌が決まらなかったが、ようやく漫画バンチに掲載されたところ、反響が大きく黒いシリーズとして連載される。同作他8編の、若かりし著者の熱い想いが伝わる貴重な傑作短編集。
中沢啓治著作集3 オキナワ
戦争の本質を暴き、平和の尊さを考える。まだアメリカ占領下の沖縄。ベトナム戦争が激しくなり、米軍基地からB52爆撃機が飛び立っていった。闘牛に熱を上げる父、グレて夢のない日々を送る息子。ある日、母は酒に酔った米兵のトラックにひき殺されてしまう。必死に米軍の責任を追及する息子は、沖縄の過去と現在に激しい怒りをおぼえてゆく。他短編全4本収録。