LaLaDXの感想・レビュー18件彼女の運命を狂わせるのは人間の”顔”を奪う”人狼” #1巻応援狼とリボルバー 鈴木ゆうsogor25舞台は人間の “顔”を奪いその人間に成り代わる“人狼”が存在する世界。 村を守る警察官であるオトギを襲った怪物、それは、人間の“顔”を奪いその人間に成り代わってしまう“人狼”。 そんな彼女の絶体絶命の危機を救ったのは、現れたもう1体の人狼でした ルークと名乗るその人狼は何故かオトギの“過去”を知っており、 オトギの力になる、と村人に成り代わっていた別の人狼をあぶり出すのですが、 これによりオトギの運命は大きく狂ってしまうことになります。 オトギの心に暗い影を落とす彼女の“過去”やその“過去”とルークとの関係、 ルークがオトギのことを助けた理由、そして 村に潜んでいた人狼を見つけ出したオトギに襲いかかる悲劇、 様々な要素が次々に現れてはオトギの運命をかき乱してゆくダークファンタジーです。 1巻まで読了身分の違う2人のロマンスは一夜にして全てが逆転する #1巻応援緋色の枷のラーレ みどり子sogor25王宮で奴隷として働く少女・ラーレにはある秘密がありました。 それは次期国王である王子ルスランと2人きりで会う関係であること。 身分差がありながらも互いに想い合っていた2人ですが、 そんな2人の日常はラーレの兄を名乗る男の襲撃で大きく変わります。 国王を討ち取り玉座に就いたその男はルスランをラーレの奴隷にすると宣言し、 事あるごとにルスランの殺害をほのめかしてラーレの心を縛り付けます。 身分差のある両片想いから立場が完全に逆転し、次々に新たな事実が明かされる展開に驚かされながらも、そのままではいられなくなった2人の関係に明るい未来が待っていることを期待せずにはいられない、そんな作品です。 1巻まで読了新しい季節の色を感じる短編集 #1巻応援北福佳猫作品集「君に降るミモザ」 北福佳猫starstarstarstarstar_border兎来栄寿北福佳猫さんの作品集が遂に! 北福佳猫さんといえば『原始人彼氏』のインパクトがあまりにも大きかったと思いますが、この1冊を読めば解るはずです。デビュー作の「明日へのla」から始まり、感情を揺さぶる正統派学園ラブストーリーの巧さや良さが煌めいているということが。 ミモザに染まった表紙絵がとても鮮やかで目を引きますが、表題作でありこの作品集に収録されている中では最も最近描かれた(それでも2021年ですが)「君に降るミモザ」は特に好きな1篇です。ドイツ系アメリカ人と日本人のハーフで、友達もいない時代を長く過ごしてきた立花クラウゼ瑠輝(るか)が転校をして新たな環境で不安で一杯の最初の日に、クラスの人気者である真風保(まかぜたもつ)と良い出逢いを果たすことでこれまでにない充実した学校生活を送っていけるようになる話です。居場所がない苦しさ、馴染めなかったらどうしようという不安で一杯の転校先で受け入れられる嬉しさ、絆が芽生え花咲く瞬間の輝きが鮮烈に描かれています。3~4月に咲いて春の訪れを告げるミモザのごとく、人生の新しい季節が降り注ぐ様子が過去の自分の想いと重なりながら感情を揺れ動かしてくれます。 男子校から転校してきた都と運命的(?)な出逢いを果たした、ちょっと重くて痛いオンナである宮本きらりを描いた「今日もやってんなキラリ」は、ヒロインの突き抜けたキャラクターが特徴的。ただ、その理由付けが上手くなされており20ページほどの短さの中で綺麗にまとめられていてもっとこのふたりの関係性を見ていたくなります。 前後編で80ページほどある「夜明けの星が燃える」は、歌劇部が非常に人気で精力的な活動をしている中高一貫の女子校に高校から入り、廃部寸前の演劇部に入部する女の子・晶の物語。数少ない演劇部員の伊万里と千世の3人だけで歌劇部に対抗すべく奮闘していく中で、徐々に明らかになっていく晶の才能とその影響も受けて変化していく関係性が見どころです。自分がやってきたことが誰かに影響を与えたとして、それが目に見えないと無かったものと思ってしまいがちですが、それでも確かに動かしたものがあってそれを知覚できたときは代え難い歓びを得るものだよなあとしみじみと思います。 デビュー作の「明日へのla」は、優等生のヒロインと、落ちこぼれながらギターに命を懸ける少年の物語でまさに青春。抑圧されて秘めた想いや憧れを解き放つ、その瞬間の気持ちよさ。無限の前途がある若者たちの相貌が瑞々しいです。 あとがきで筆者が描いていたように、今や直視できないそうですが、読者としては「明日へのla」から「君に降るミモザ」の数年間での大きな成長が見て取れて、そこもまた味わい深いです。 『原始人彼氏』のような作品も描けることを既に示している北福佳猫さん、これからまたどのようなものを生み出してくださるのか楽しみです。 余談ですが、田中メカさんとの合作の「かわいいふたり」なども今後どこかで収録して欲しいですね。王道恋愛ものの良さを感じる短編集 #1巻応援絹上愛子作品集「かわいいと言わせたい!!」 絹上愛子兎来栄寿周りからは「かっこいい」と言われているけど、内心では好きな人に「かわいい」と言われたい女子は問答無用で素晴らしいと日本書紀にも書いてある気がします。 表題作「かわいいと言わせたい!!」を始めとする、絹上愛子さんの短編が5つ収録された短編集です。 幼いころ、並み居る男子よりもドッジボールが強いクラスメイトの女の子に「か、かっこいい……」とときめいたことがあります。『可愛いだけじゃない式守さん』が人気を博す現代、「かっこいい」によって男子から惚れられる女子のお話はもっともっとあっても良いのではないかと思う今日この頃。首肯される方には、こちらの『かわいいと言わせたい!!』をそっと差し出させていただきます。 ″出来る事ならカイルの体積内容量全部 私の作ったもので形成したいと思ってる″ と、ほんのちょっぴり強火で料理をしてくれる、かわいくてかっこいいヒロインの物語です。 そう、絹上愛子さんの作品はファンタジー系のラブストーリー多めなんですが、個人的にはそのコメディ部分がかなり好きです。 魔女ロリおばあちゃんがとてもかわいく、悪魔とのハーフでありながら無能な父と、普通の人間の母とのクォーターという情報量盛り盛り「血婚コントラクト」。 唯一ファンタジー要素のない「イケメン殺しの朝森さん」は、正にラブがコメっており、ヒロインの朝森さんが黒髪ロングの清楚な外見とは裏腹にどぎついことを言ってくるギャップ、そして最後の1ページが堪りません。 シリアスめのファンタジーな「ササとヤシロの千夜一食物語」、「ノアの赤い瞳」を含め全体的に、王道展開ですがそれがいい。目新しいものはなくても、読んでいて安心するものがあります。こういう王道が読みたい瞬間、確実に存在します。 残念ながら電子書籍でしか出されていないのですが、それを勿体なく感じる1冊です。こういう王道を小〜高校生くらいの読者に読んで育って欲しい。どんどん上手くなる絹上さんの作品が、今後もっともっと広く読まれるようになるといいなと思います。 ウブな魔女と教授の展開が気になる!世界で一番悪い魔女 草川為starstarstar_borderstar_borderstar_bordermotomi正直嘘がいつバレてもおかしくない、でも教授も隠し事があるような。 気になるけど深掘りすると関係が壊れてしまいそうな状態で、クインタはいつまで周りを騙すことができるのだろうか。 大きくなったり小さくなったりフィーヨがめっちゃ可愛い、教授が研究対象にしたくなるのもわかる。 賢者の図書館に無事辿り着く前に、ウブな悪い魔女は恋に落ちるのか?まだ途中までしか読んでないので続きが気になります!貴族令嬢に転生した少女は農業を志す #1巻応援土かぶりのエレナ姫 晴海ひつじsogor25この作品の主人公はある時前世の記憶を思い出したエレナ・カウロフという女性。 前世では農業に魅力を感じながらも幼くして亡くなってしまい、その記憶を思い出してから彼女は農業に従事したいという思いを抱き始めたのですが、彼女は隣国の名門貴族の第四夫人になることが決まっており、「貴族は畑仕事をしてはいけない」と束縛を受けることになってしまいます。 そんな彼女が屋敷の外で迷子になってしまったときに出会ったのが、ルイスという男性。 同じ貴族でありながら自ら積極的に農業に携わろうとする彼と出会ったことで、エレナは農業への思いをより強くしていきます。 そこからエレナは前世で勉強していた知識を糧に農業に携わるようになり、やがてエレナの行動が彼女自身の結婚や隣国との関係、そして国全体の産業としての農業にも影響を与えてゆく、異世界転生と農業、そしてラブロマンスが上手く融合した作品です。 1巻まで読了野山かける作品集「中二Pは生かしたい」の感想 #推しを3行で推す野山かける作品集「中二Pは生かしたい」 野山かけるゆい父ちゃん中2病症候群の気持ちが凄く分かっている作品だと思います。 一気に引き込まれました。 野山かける先生は中2病ですか?(笑) それ程面白がったです。只もう少しエロな感じも欲しいと思いました。 正統派の中2病です。 全く前情報がなくて読んだ彫深眉子作品集 彫深眉子starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男「千変万化の花嫁」「愛しい半身」「女騎士パーラ」「死神の皮膚」とどれも面白かったが特によかったのがタイトルにもなっている「千変万化の花嫁」 久しぶりに作者の情報がなく試し読みで気になって読んで面白いのが見つかったような気がする。他の短編未収録などがあるようだったらぜひ読みたい ギャグじゃなかった原始人彼氏 北福佳猫starstarstarstarstarnyae※ネタバレを含むクチコミです。面白かった。続きも読みたい。平安あかしあやかし陰陽師 こはく 遠藤遼 沙月名無し安倍晴明より18歳年下の賀茂光栄が主人公。晴明も共に活躍するが、光栄の幼馴染・藤原為頼が相棒で、一緒に怪事件を解決していく。 絵はとても美しく丁寧に描かれている。 ふっと笑ったり、心にジーンとくるお話もあり、優しい気持ちになれる。 陰陽師が打ち払う物の怪とは、人の心の中の闇に巣食う魔から魂を救うことなのかもしれないと感じさせられた。 いいお話だった。 銀魂みたいなタイトルは読みたくなっちゃうよねエクソシストは顔採用にしておけ 江口夏実名無しホラー映画における顔のいい女と男の生存率の高さについてエクソシストたちが語りつつ、誰がゴリゴリのマッチョに取り付いた悪魔を払いに行くか相談するギャグ漫画 出禁のモグラ連載中だけどまたこういう読切描いてほしいなー琉球ロイヤルラブ琉球のユウナ 響ワタル名無し15世紀琉球王朝が舞台で面白そうだなと思い一巻を読んでみました。絵が非常に美麗で、尚真王がどこまでも優しいイケメンなのが印象的でした。かなり少女漫画ナイズされた内容でとても読みやすいです。 (が、個人的にはもう少し時代劇的でリアルな方が好きなのであまりハマりませんでした。) アニメになったら映えそうはシーンが多いので、ぜひアニメ化して欲しいなと思います。言葉と部活と恋愛とことのは 麻生みことナベテツ男子高で3年間を過ごした田舎者にとって、恋愛のある高校生活というのは手に入れられなかったファンタシーなのですが、この作品はキラキラと眩しく美しく輝いています。 言葉に関する部活と恋愛という縛りのもとで紡がれた短編集ですが、書道部と演劇部のお話は特に好きです(高校の書道部というととめはね、マイナーな作品だとラブレターなんかも思い出されます)。 1話完結のオムニバスで、1冊だけの単行本ですが、紡がれる言葉の美しさと、過ぎ去ってしまった「青春」と呼ばれる日々を思い出させてくれます(自分の青春は決して美しいものではありませんでしたが)。 懐かしい作品から新たな発見XAZSA(ザザ) たむら純子 若木未生名無しもう20年前以上昔に読んだ作品で、懐かしさに再び読み返してみましたが… 10代の頃には感じなかった気持ちがいくつも浮かんできました。自分を作った少女を愛する機械人形の可愛さや幼さ、ピュアな恋心にドキドキした昔と違い、いまは、そんな彼を見守る青年や、人間ではないザザの葛藤に胸が詰まり、物語の奥深さを改めて感じることができました。美しい王子さま砂漠のハレム 夢木みつる名無しカルム王子がとにかく美しすぎます。あのイケメンから甘い言葉をかけられるなんてミーシェが羨ましい〜!破天荒ながら芯の強いミーシェが同性としてめっちゃ応援できます。カルム王子のペースに乗せられてドキドキしている姿が可愛すぎてもっとやれ〜!と思ってしまいます(笑)泣ける人形師の夜 橘裕ななし一話完結型のオムニバスで「純粋な想い」を持ってる魂を人形に移し、一週間という時間を与えるお話。橘裕先生の作品としてはギャグも恋愛もない異色の作品です。どの話も切なくて心にグサッときたり、泣けてしまうような話ばかりです。 カルム王子とかいうパーフェクト王子砂漠のハレム 夢木みつるmampukuカルム王子とかいうパーフェクト王子がとにかくカッコイイんですが、何より面白いのが一国の王子とは思えない程ぶっ飛んだ行動力。 女装して後宮に忍び込む、下水に落ちた側妻を泳いで助ける、ライバルの結婚式から花嫁を強奪する、馬車で攫われた妻を馬で追いかける・・・etc ミーシェはラブコメヒロインとしてはちょっと古臭い感じがするけど表情豊かでかわいい。 あとマウントの取り合いみたいなストレスフル要素があまり無いところが好き。仲良く喧嘩しな的なふたりが可愛すぎる絶対平和大作戦 小椋アカネゆりこれは平和になってしまいますね……間違いない……
舞台は人間の “顔”を奪いその人間に成り代わる“人狼”が存在する世界。 村を守る警察官であるオトギを襲った怪物、それは、人間の“顔”を奪いその人間に成り代わってしまう“人狼”。 そんな彼女の絶体絶命の危機を救ったのは、現れたもう1体の人狼でした ルークと名乗るその人狼は何故かオトギの“過去”を知っており、 オトギの力になる、と村人に成り代わっていた別の人狼をあぶり出すのですが、 これによりオトギの運命は大きく狂ってしまうことになります。 オトギの心に暗い影を落とす彼女の“過去”やその“過去”とルークとの関係、 ルークがオトギのことを助けた理由、そして 村に潜んでいた人狼を見つけ出したオトギに襲いかかる悲劇、 様々な要素が次々に現れてはオトギの運命をかき乱してゆくダークファンタジーです。 1巻まで読了