オウンメディシン
この幸せだけは絶対、手放したくない。誰にも言えない秘密を抱えたまま外面の良さだけで生きてきた涼太が、同じ事務所の先輩モデル、隆明に一目惚れしてしまった。仕事だけはデキる女社長の命令で女も男も生活も全方位にダラシない隆明と同居生活を送ることになった涼太。トラブルメーカーすぎる隆明にあきれながら、それでもサポートを続けるうちに隆明が涼太の想いに応えてくれ、ふたりは恋人同士になる。手に入れた幸せを実感するほどに、隠し続けてきた「秘密」が涼太を苦しめ始める。大事な人にだけは、絶対に知られたくない事実があるとき、人はどうすればいい…? 痛くて、壊れそうな純粋ラブストーリー。※こちらは読切作品です。
美女も野獣
純心少女×人狼青年 そんなふたりが森の奥のお城で過ごす、スローライフな日々のゴールはどちら? 森をひとり彷徨っていた幼いルルメリーは、頼りになるアルフにたまたま助けられ、それ以来一緒に暮らしています。ゆっくりと穏やかに時間が流れる二人暮らしでしたが、いつのまにか成長したルルメリーはアルフのことを、保護者ではなく男性として意識し始めて!? 私の魅力で、大好きなアルフの気持ちを手に入れたい! 意気込むルルメリーでしたが、自身の体に秘密を抱えているアルフは、彼女の真っ直ぐな愛情に、そのまま応えることはできなくて……そんな二人のすれ違いは、どんな結末を迎えるのでしょう? 丁寧な暮らしの中で紡がれる、優しく一途な愛の物語です――。※こちらは読切作品です。
幼い頃両親を亡くした須東汐恩(しおん)は、祖父の助けもあり、春から無事に大学生活を送れるはずだった。ある日手から強力な電力を生み出す謎の男・二階堂慧に襲われ、自身も同じ異能力者になってしまうまでは―― この国に恨みを持ち、権力者や無力で邪魔な老人を一掃するという二階堂。二階堂は、異能力を手に入れた須東を仲間に引き入れようとするが、須東は拒絶し、二階堂と戦うことを決意する――…! 「国とか関係ない、俺はお前が嫌いだ」 同じ力を持ちながら対極にいる2人が今、激突する ※こちらには【第1話~第8話】が収録されています。
害獣(モンスター)が頻繁に現れるこの世界で、調査士(シーカー)と呼ばれる仕事をしているリリ。やる気は人一倍だが立ち回りが下手くそなリリは、失敗ばかりで同業者の狩猟士(ハンター)から疫病神と呼ばれていた。しかしとある事件がきっかけで、全裸のオッサンと遭遇!! 全裸のオッサンことマルカは、実は『名誉賢士』という階級を持つスゴイ調査士で… そんな彼に「一緒に仕事をしよう」と誘われ、助手になる事に。マルカの下で働いているうちに、様々なことを学び成長していくリリ。そうして害獣調査にも慣れてきた頃、強力な害獣が存在することが分かり…!? 果たしてリリとマルカは無事に害獣調査を終える事が出来るのか!不器用な少女の成長ストーリー!【完結】 ※こちらには【第1話~第7話】が収録されています。
「俺は罰を受けた――無関心でいた罰を。」 高校生の春疾(はるはや)ダンテには、人には見えないモノが視える。誰かに気味悪がられるのを恐れ、彼は異形の化け物や襲われる人々にも無関心を貫いていた。だがある夜、住宅街に現れた怪物が狙ったのは…唯一の味方だった兄――!! 怒りにまかせてダンテの振るった拳は、触れられないハズの敵を打ち砕き…!? そこに突如現れた黒髪の女は、刀を構えてこう告げた。「自警団だ…キサマを始末する」 兄の魂を取り戻すため、ダンテは女と共に行くことを決意。個性豊かな団員たちとともに、その拳に魂を乗せて「死神殴り」ダンテの闘いが始まる!! ※こちらには【第1話~第6話】が収録されています。
兵隊のティモは幼少期より自分を「臆病者のティモ」と馬鹿にする兄を見返すため、戦果を挙げようとしていた。しかし戦いが始まると、活躍の場も無く自軍は壊滅。ろくな戦果も残せず一人生き残ったティモは絶望し、自決をする事に――…が、その時。突然どこからともなくナースをしているという女性・アネリーが現れ、傷の手当てをし始める。潔く死にたいティモは慌ててアネリーから離れ再度自決をしようとするが、それも防がれてしまい…。「もっと生きたい奴を探してこい!」 「いいえ…ティモさんを生かしたいのです!」 どこまでも追いかけてくるアネリーに、死ぬために逃げ惑うティモ。そうして生と死を懸けた奇妙な追いかけっこが始まるが…果たして、ティモの未来はどうなるのか…? ※こちらは【読切作品】です。
ウィルの家に突然やってきた新しい弟・ヘンリー。母親の身勝手により始まった奇妙な共同生活だったが、穏やかな日々はそう長くは続かなかった――。ウィルの父、クラスメイトや教師など ヘンリーに関わった者が相次いで不審死を遂げていく。瓦解し始めた日常に、身の毛がよだつウィル。言い知れぬ恐怖の正体を突き止めるため、出自不明のヘンリーの過去を探るも 次第に浮かび上がってきたのは、恐ろしくも血塗られた事実で…? そして、真相に迫るウィルに忍び寄る不気味な闇の気配―― 不可視の「ナニカ」がヒトを捻り潰すのを目の当たりにしたとき、混乱に陥るウィルの眼前に現れたものとは――…!? 戦慄のサスペンス&ホラー! ※こちらは【読切作品】です。
人々を襲い脅かす「魔物」が跋扈する世界。王国軍は、魔物を討伐するべく「ある少女」を殺戮兵器として利用していた。その少女の名は、『アドラメレク』―― 人と魔物の「キメラ」である彼女は、冷酷無情な上官・シュピールカルテ大佐の命令により、魔物を殲滅するための「壊れない道具」として扱われていた。暗い地下牢で繋がれて、不死身の躰を無数の銃弾で貫かれ首を刎ねられようとも…。自我を持たないアドラメレクの瞳に、感情が映し出されることはなかった。――しかし、とある出来事をきっかけに、人としての「心」に目覚め始めた彼女は、初めて上官の命令に背き…? 兵器以外の在り方を赦さないシュピールカルテと、「人」として在りたいと願ったアドラメレク。衝突する強大な力。二人が迎える結末は、果たして――? ※こちらは読切作品です。
「誰にも…秘密はある」 加納二千夏(にちか)は、親代わりでホラー小説家の兄・一千秋(いちあき)が大大大好き。妄想交じりのBL漫画を描いて欲望を抑えつつ、兄にべったりな毎日。だが世間知らずで素直な弟に、寡黙な一千秋もなにやら思いがあるようで…? さらに兄の作家仲間の登場で二人の蜜月生活に波乱が!? 歴代ホラー名作へのオマージュにも注目! 『ホラー作家に愛され過ぎて眠れない』&『ホラー作家は愛し過ぎて眠れない』の2作品にわたるワケあり兄弟の行方は…? 愛と妄想と現実が交錯する、骨太ブラコン・ストーリー! ※こちらには【第1話~第7話】が収録されています。
「俺は猛獣の檻だ 不用意に覗きに来てくれるな 食われるのは…お前なんだぞ」 『ホラー作家に愛され過ぎて眠れない』に続く、一千秋視点の物語。はじまりは18年前、父が一人の女性を連れてきたあの日から…。訳あり家族のもとに生まれてきた二千夏。ピュアな弟の放つ圧倒的な「かがやき」は、一千秋の心をも少しずつ変えてゆき…? 父、純夏、依子、小柴、そして枸櫞(くえん)。舞台裏で二人を見守っていた人々の姿も明らかに。そして辿り着くのは、兄のみぞ知る驚愕の真実…!! 愛し愛され過ぎて眠れない兄弟の物語は、ついに最終章へ! ※こちらには【第1話~第2話】が収録されています。
貧しくも心優しき少女・ルピナはある日、冥界を追放された悪魔の少年・シェオルと出逢う。故郷へ戻るための糧としてルピナの魂を奪おうとしたシェオルだったが、それを事もなげに受け入れる彼女の危うい純真さに触れ、思わず先延ばしにしてしまう。なし崩し的に同じ時を過ごす中、ルピナを利用しようとする者たちへ悪魔の力で罰を与えてゆくシェオル。その度に彼は、自身の残忍さとルピナとの日々で芽生えた名状しがたい何かの間で苛まれ…。そうしていつまでも続くと思えたあたたかな時間。しかしその日常は、突然終わりを迎えることになり―― 人と悪魔、交わるはずのなかったふたりの約束を描く、哀しくも美しい暗黒のボーイ・ミーツ・ガール。※こちらには【第1話~第4話】が収録されています。
「ムカつく!!なんであの陰キャ女があんな玉の輿と…!?」 今日は名家の御曹司としがないWEBライターの結婚披露宴。めでたいはずの式場内からは、嫉妬・怨嗟・困惑・殺意――吉日に似つかわしくない負の感情が渦巻いていた。そして各卓の会話に耳を傾けると、何も接点が無いかに思われた列席者と「ある事件」が結びついている事が明らかになっていく。異様な余興映像、多発する卓内での諍い、しかしそれを見つめる新郎新婦の瞳は氷のように冷ややかで…。卓ごとに光を当て紡がれていく物語の中で、この式に秘められた唯一の「目的」が輪郭を帯び始める。その頂(しんじつ)に登りつくためには、あなたもこの披露宴に『参列』するしかない――。※こちらには【第1話~第7話】が収録されています。