コアコミックスの感想・レビュー3件L◯の表紙のようないつもの #1巻応援まんが 不況とインフレで日本沈没 どん底!貧困トンデモ話 コアコミックス編集部兎来栄寿数年前からコアコミックスのコンビニ本が電子化されていますが、どのくらい売れているのかデータを見たことがなく、語る人も少ないので気になっています。BLが電子化で飛躍的に伸びたように、こうしたアングラな本も電子との相性は良いのではないかと思っているのですが。 中身はいつものコアコミックスのコンビニ本なのですが、この手の本としては玉乃井ぺろめくりさんによるかわいい表紙イラストが異彩を放っています。 昨年から世間を騒がせた、広域連続強盗の「ルフィ事件」を代表する闇バイトについてなど最新のトピックも扱われています。闇バイトに応募してくる若者は、元々の生い立ちから不幸があり貧困で知的弱者が多いと赤裸々に語られる様はまさにこの世の闇です。 偽名で生活保護を不正受給する人を取り締まれない理由、令和のヤクザ事情、実家のような安心感を覚えるマグロ漁船体験記などなど、時代は変わっても不変である人間の本質から生まれるさまざまなエピソードが描かれます。 アイドル業だけで食べていけないアイドルたちのとある副業での悲惨なエピソードは、「あ、この話は某作品で出てきたやつだ!」と進研ゼミのCMのような反応が出ました。やはり、マンガはあらゆることを教えてくれます。 テレビ業界の最底辺である派遣ADを描いた話は、フィクションのようですが非常にリアルでどこにでもありそうなエグい内容だなと。 「マンガを読むと社会がわかる」とは某元首相の言葉ですが、まさにそれを体現しているようなこのシリーズは一度は読んでおくと良い社会勉強になると思います。特に、こうした作品に登場するような人物とは無縁の生活を送って大人になり政治などに携わっている方には読んで欲しいです。タブー特盛まんが 2019年業界最初の悪特盛 アンソロジー コアコミックス編集部starstarstarstarstarウマタロ野球のネタは若干飛ばしすぎだろって内容だったなあ。読売Gロゴのモザイクのかけ方がかなり面白い。「脱北女性人身売買の現実」「ウリ専に沈められた男」などの話は特に悲惨だ。「売春島――「最後の桃源郷」渡鹿野島(わたかのじま)」のルポ漫画は、原作のさわりをコミカライズしたような感じで、ほかのコミカライズがあれば読んでみたいと思った。「私服警官見抜き屋」(漫画:駕籠真太郎)がよかった実録悪い人DX あわれなゴミ人間 コアコミックス編集部starstarstarstarstarウマタロ「私服警官見抜き屋」(漫画:駕籠真太郎) 歓楽街のガサ入れに来る私服警官を見抜くというお仕事。人の顔を覚える記憶能力+ 特殊な眼力+警察犬並の鼻を持つ老人の話。ネタ自体が面白い上に、味のある絵で、さすが駕籠真太郎というべきか、連載陣の中で、頭一つ抜けて漫画が上手いと感じてしまうw その他のおすすめネタ ・「知られざる競馬ビジネスの闇」 真偽はともかく、昔から噂のある八百長や馬肉系のネタ。若い競馬ファンは知ったらショックを受けるだろうな ・「山菜採りで死者続出」 主人公の顔が逃亡中の市橋容疑者という悪ノリがよかった。山菜採りは儲かるんだよね
数年前からコアコミックスのコンビニ本が電子化されていますが、どのくらい売れているのかデータを見たことがなく、語る人も少ないので気になっています。BLが電子化で飛躍的に伸びたように、こうしたアングラな本も電子との相性は良いのではないかと思っているのですが。 中身はいつものコアコミックスのコンビニ本なのですが、この手の本としては玉乃井ぺろめくりさんによるかわいい表紙イラストが異彩を放っています。 昨年から世間を騒がせた、広域連続強盗の「ルフィ事件」を代表する闇バイトについてなど最新のトピックも扱われています。闇バイトに応募してくる若者は、元々の生い立ちから不幸があり貧困で知的弱者が多いと赤裸々に語られる様はまさにこの世の闇です。 偽名で生活保護を不正受給する人を取り締まれない理由、令和のヤクザ事情、実家のような安心感を覚えるマグロ漁船体験記などなど、時代は変わっても不変である人間の本質から生まれるさまざまなエピソードが描かれます。 アイドル業だけで食べていけないアイドルたちのとある副業での悲惨なエピソードは、「あ、この話は某作品で出てきたやつだ!」と進研ゼミのCMのような反応が出ました。やはり、マンガはあらゆることを教えてくれます。 テレビ業界の最底辺である派遣ADを描いた話は、フィクションのようですが非常にリアルでどこにでもありそうなエグい内容だなと。 「マンガを読むと社会がわかる」とは某元首相の言葉ですが、まさにそれを体現しているようなこのシリーズは一度は読んでおくと良い社会勉強になると思います。特に、こうした作品に登場するような人物とは無縁の生活を送って大人になり政治などに携わっている方には読んで欲しいです。