あらすじ通信隊のある氷取のまちで暮らす、祐と一つ年下の男の子・峰、そして中山…。3人はそれぞれに惹かれ、認めあいながら多感な時期を過ごします……。祐の母は越してきてから自宅にこもりっきりで、近所でも変わり者扱いされていた。そんな時、祐をかばってくれたのが、峰だった…。紡木たく先生が、少年・少女のハートをクリアーに描いた純真ストーリー第2巻。完結編。
物語が小学生の頃から始まるのもいいですよね。主人公の祐ちゃんが小学6年生で、幼馴染みになる峰くんが小学5年生。男の子が一個下っていうのも切なくてたまらないです。年下だけど頼りがいのある峰くんに私はずっと心打たれっぱなしでした。お互いがいるから悲しみを乗り越えられた二人だけど、先に中学生になった祐ちゃんが自分達と同じ匂いのする中山に惹かれる気持ちも峰くんは分かっちゃったんだな。お祭りの日の話は名場面が多すぎてクラクラしますね。こんなに嘘がなくて真っ直ぐな「愛してる」に胸が苦しくなること今までなかった…。