セリフ回しの絶妙さに読めば思わず引き込まれる著者の3年5か月振りの新刊。
行間を読むのはもちろんだがなんなら見えてない前提まで読まないと全部を理解できない「もどかしさ」みたいなものを短編で植え付けてくるすごい作品。 基本的にはその他タイトルでも同様なのだけど、これはちょっとドキッとさせられる大人なテイストというか女子テイストというかがあって、そこともどかしさのコントラストが面白かったり良かったりする。
この世に存在しない日本語を応酬する高校生という、まさに平方イコルスン先生ワールドが全面に展開された1冊。 平方先生の作品って作風は共通なんだけど単行本ごとに明確に色があって、今作は間違いなく「楽園 Le Paradis」色の作品。平方イコルスン先生の作品は「スペシャル」も読んでるけど、今作のように恋愛がテーマになっていると登場人物たちの普通じゃない言動に何故かリアリティを感じられ、より面白みが増すように思う。まだまだ楽園で描き続けてほしい。
行間を読むのはもちろんだがなんなら見えてない前提まで読まないと全部を理解できない「もどかしさ」みたいなものを短編で植え付けてくるすごい作品。 基本的にはその他タイトルでも同様なのだけど、これはちょっとドキッとさせられる大人なテイストというか女子テイストというかがあって、そこともどかしさのコントラストが面白かったり良かったりする。