あらすじ

冬の朝、いつものように出かけたきり帰らなかった父。それから、踏切で父を待つことが幼い栗太の日課となった…「犬」。など、清冽な世界を美しい筆致で描いた傑作短編7本を収録。
いたいけな瞳〔文庫〕(1)

アブラゼミの鳴き声、進まない宿題、お父さんの本棚とお母さんの赤い口紅、そして路地に潜む怪しい人影…。夏休みを過ごす少女たちの倦怠と混沌を描く「幼女誘拐」ほか、珠玉の短編からなる吉野朔実の世界。

いたいけな瞳〔文庫〕(2)

中学三年の春、空(あける)の父は再婚した。義妹となった橡子(しょうこ)は、その美貌と、けっして制服を着ないという点で際立った少女であった…「橡(つるばみ)」ほか稀代のストーリーテラーが贈る極上短編集。

いたいけな瞳〔文庫〕(3)

冬の朝、いつものように出かけたきり帰らなかった父。それから、踏切で父を待つことが幼い栗太の日課となった…「犬」。など、清冽な世界を美しい筆致で描いた傑作短編7本を収録。

いたいけな瞳〔文庫〕(4)

珠玉の短編、吉野朔実のイノセントワールド。『月の桂』『JUNGLE FLOWER』『恐怖のおともだち』『淡水魚』の4編を収録。

いたいけな瞳〔文庫〕(5)

教師・妙子は不幸の影が漂う女だった。彼女の生徒・笹子(ささご)は、妙子に近づき穏やかな時間をもたらす。だが、彼は大きな秘密を抱えていた…「潤む炎」ほか。吉野朔実の魅力の粋を集めた物語の最終巻。