あらすじ

▼第1話/海に生きる ▼第2話/海という戦場 ▼第3話/今、海は… ▼第4話/果てなき闘争 ▼第5話/漁労長の仕事 ▼第6話/危機 ▼第7話/紙一重の死線 ▼第8話/海と戦う人間たち ▼最終話/そして海へ ●主な登場人物/荒やん(根っからの海の男だが、目を患って漁師をやめ、水産訓練校の教師として生きることを決意)、吉岡(長年訓練校に勤めるベテラン教官)、今井・佐藤・山地・小島・所谷・佐伯(訓練校の生徒達)、タモツ(荒やんを慕う若い漁師)、寿美(荒やんの妻。掴みどころのない一風変わった女) ●あらすじ/荒やんは規律のない訓練校の生徒たちに海の掟を教え込もうと、船上のリーダーとなる漁労長を生徒自身に決めさせる。投票によって選出されたのは今井だった。絶対の権限を持つことになった今井は、調子に乗ってやりたい放題。そして、2メートルの波があるにも関わらず、洋上実習に出ることを決めてしまうのだが…(第5話)。 ▼洋上実習に出た荒やんと生徒たち。ようやく漁労長の責任の重さに気づいた今井だがほかの生徒たちの手前、今更後にはひけない。半ばヤケになりながら、漁を続けるのだった。その作業中、所谷が延縄を海に落とし、それがスクリューに絡まってしまう。ミスを罵倒する今井に掴みかかっていく所谷。そのいさかいが更なるトラブルを引き起こし、船は操縦不能になり、無線機も使用できなくなってしまう。と、その時、雷を伴う雨雲が船に迫って来た!!(第6話) ●本巻の特徴/操縦不能に陥った船に嵐が迫る!! 生徒と荒やんの運命は!? 感動の完結編。
北斗七星(1)―新たなる旅立ち―

▼第1話/転落の序章▼第2話/煩悶の丘▼第3話/漁師の引き際▼第4話/新たなる旅立ち▼第5話/最初の試練▼第6話/生徒たち▼第7話/男の交際(つきあい)▼第8話/夜の迷走 ●登場人物/荒やん(親の代からの根っからの海の男。まぐろ漁船の漁師だったが、眼をわずらい船を降り、水産訓練校の教師になる)、寿美(荒やんと見合いすらなしに結婚した女性。掴みどころのない一風変わった女)、タモツ(荒やんの舎弟格。直情型でけんかっ早い) ●あらすじ/まぐろ漁船の漁師「荒やん」こと荒瀬は、40歳を迎えて遅い結婚式を挙げた。しかし漁の最中の事故、そしてケンカでと、立て続けに眼を痛めてしまった荒やんは、視力を極端に落としてしまうことになる(第1話)。 ▼風と波が容赦なく吹き付けてくる中でのまぐろ漁は、眼が良くなければ勤まらず、眼が悪くなれば船を降りなければならない。そんなある日荒やんは、船を降りて落ちぶれていった昔の仲間の姿を見て、眼が悪くなったことを必死に隠そうとする…… (第2話)。 ▼遠洋漁業の訓練校に就職先を見つけた荒やんの所に漁労長がやってくる。そしてきっぱりと引導を渡された荒やんは、新しい生活をスタートすることになる(第3話)。

北斗七星(2)―相寄る魂―

▼第1話/夜明けの校舎 ▼第2話/生きてこそ ▼第3話/長い日の終わりに ▼第4話/見渡せば遥か ▼第5話/海、前夜 ▼第6話/ようこそ海へ ▼第7話/相寄る魂 ▼第8話/海へ向かう心 ▼第9話/海の上、海の周り ●登場人物/荒やん(親の代からの根っからの海の男。まぐろ漁船の漁師だったが、眼をわずらい船を降り、水産訓練校の教師になる)、寿美(荒やんと見合いすらなしに結婚した女性。掴みどころのない一風変わった女)、吉岡(訓練校の教官) ●あらすじ/荒やんの妻・寿美は付きあい下手な夫に代わって訓練校の教官・吉岡に接近する。だが、簡単に心を開かない吉岡は、寿美に訓練船の掃除を命じた。吉岡は黙々と船の整備を行なっていたが、やがて海に関る者の心構えを寿美に語り始めた(第4話) ▼洋上実習の前日、吉岡は生徒たちに延縄漁を教えるが、生徒たちは馴れない作業に戸惑っていた。その夜、荒やんは海を見つめながら、自分の目の状態に不安を覚えていた。同じころ、訓練校の生徒たちも明日の洋上訓練に不安を感じ、眠れぬ夜を過ごしていた(第5話)

北斗七星(3)―嵐の前―

▼第1話/海の苦しみ ▼第2話/海が最初にくれたもの ▼第3話/嵐の前 ▼第4話/対立 ▼第5話/波の上の友情 ▼第6話/金で買えぬもの ▼第7話/腹の勝負 ▼第8話/漁師の臭い ▼第9話/血盟 ●主な登場人物/荒やん(親の代からの根っからの海の男。マグロ漁船の漁師だったが、眼をわずらい船を降り、水産養成校の教師になる)、寿美(荒やんと見合いすらなしに結婚した女性。掴みどころのない一風変わった女)、山地、所谷、小島、今井、佐伯、佐藤(養成校の生徒達)、吉岡(養成校の教官) ●あらすじ/初の洋上実習で生徒たちは船酔いに苦しみ、作業どころではない。しかし、中尾が作ってくれた一人ひとりの好物が入った弁当に感激し気力を振り絞る生徒たち。そしてついに延縄の巻き上げが始まる(第1話)。 ▼延縄はすでに半分以上が巻き上げられた。しかし1尾の魚もかからず、生徒の間には落胆と絶望の脱力感が走る。「この子たちを海嫌いにさせないでください」と祈る荒やん。と、その時延縄に鮫がかかった(第2話)。 ●その他の登場人物/田頭(教育方針を現場の実践中心から資格取得へと移行させようと考える養成校の教師)、中尾(養成校の厨房のおばちゃん)

北斗七星(4)―海という戦場―

▼第1話/海に生きる ▼第2話/海という戦場 ▼第3話/今、海は… ▼第4話/果てなき闘争 ▼第5話/漁労長の仕事 ▼第6話/危機 ▼第7話/紙一重の死線 ▼第8話/海と戦う人間たち ▼最終話/そして海へ ●主な登場人物/荒やん(根っからの海の男だが、目を患って漁師をやめ、水産訓練校の教師として生きることを決意)、吉岡(長年訓練校に勤めるベテラン教官)、今井・佐藤・山地・小島・所谷・佐伯(訓練校の生徒達)、タモツ(荒やんを慕う若い漁師)、寿美(荒やんの妻。掴みどころのない一風変わった女) ●あらすじ/荒やんは規律のない訓練校の生徒たちに海の掟を教え込もうと、船上のリーダーとなる漁労長を生徒自身に決めさせる。投票によって選出されたのは今井だった。絶対の権限を持つことになった今井は、調子に乗ってやりたい放題。そして、2メートルの波があるにも関わらず、洋上実習に出ることを決めてしまうのだが…(第5話)。 ▼洋上実習に出た荒やんと生徒たち。ようやく漁労長の責任の重さに気づいた今井だがほかの生徒たちの手前、今更後にはひけない。半ばヤケになりながら、漁を続けるのだった。その作業中、所谷が延縄を海に落とし、それがスクリューに絡まってしまう。ミスを罵倒する今井に掴みかかっていく所谷。そのいさかいが更なるトラブルを引き起こし、船は操縦不能になり、無線機も使用できなくなってしまう。と、その時、雷を伴う雨雲が船に迫って来た!!(第6話) ●本巻の特徴/操縦不能に陥った船に嵐が迫る!! 生徒と荒やんの運命は!? 感動の完結編。