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21世紀――。漫画業界は雑誌売り上げ部数の深刻な減少に陥っていた。それは中堅漫画家の仕事を無くし、新人漫画家からデビューのチャンスを奪っていった。しかし反対にケータイコミックは伸長。デジタルコミックこそが元ヒット作家の活躍の場、新人の登竜門となっていた。人気漫画家・城沢めぐみのアシスタント・瀬川則幸は、アシ歴四年目だがデビューには至らない“底辺作家”。師匠のムチャブリでデジタルコミックの仕事を打診された瀬川。新担当の鳴海かなえにも背中を押され、デジタルでデビューする決心をする。しかしそこは新世代の作家たちがリアルタイムの売れ行きでしのぎを削る鉄火場で……。