あらすじ

夫と娘の奈緒(なお)の三人で暮らす専業主婦の関 本愛(せきもと・あい/32歳)には、36歳の姉・小阪薫(こさか・かおる)がいた。売れっ子の翻訳家として活躍する薫は高収入の独身で、サラリーマン家庭のシビアな家計を切り盛りするせちがらい暮らしを送る愛から見ると、優雅で気ままに好き勝手な生活を楽しんでいるようにしか見えないが、実はそんな薫は胸中に人知れずとっても意外な「ある願望」を抱いていたのだった。ある日、夫と仲たがいした勢いで奈緒とともに薫の住むマンションをアポなしで訪ねた愛は、そんな姉の「ある願望」を目の当たりにし、あまりの意外さに思わず失笑…薫の不興を買って追い出されてしまう。果たして、幼い頃に母親を亡くしたがゆえに、自分が妹の愛の母親代わりとなってがんばってこざるを得なかった姉・薫の秘めた願望とは一体――…?(※本コンテンツは合冊版「人生の選択を迫られた女たちVol.8-1~特集/愛する人の自殺、その時あなたはどうする?」の内容と重複しています。ご注意ください)
夫の自殺~嫁姑、それぞれの悲しみ~/人生の選択を迫られた女たちVol.8

ある日突然、夫の昭彦(あきひこ)が自宅アパートで縊死自殺した。すぐ隣りで寝ていながらそのことにまったく気づかなかった妻の瑞恵(みずえ)は、衝撃と悲しみのあまり呆然とするばかりだったが、そこへ姑の昭子(あきこ)が「昭彦の遺書があるはずだ!」と言って乗り込んでくる。しかし、どこをどう探しても遺書はなかった。では一体、昭彦は何が原因で、何を苦にして自殺したのか? 職場の人間関係で悩んでいたという話もあれば、夫婦で長年子供ができないことを憂えていたこともまた事実ではあったが、結局のところ遺書がない以上、本当の理由はわかるはずもなく…瑞恵も姑の昭子「ひょっとしたら自分のせいなのでは?」と、悲しい疑心暗鬼にとらわれてしまう。愛する人の死を巡って錯綜する、愛憎と葛藤の行方は果たして――…?(※本コンテンツは合冊版「人生の選択を迫られた女たちVol.8-1~特集/愛する人の自殺、その時あなたはどうする?」の内容と重複しています。ご注意ください)

借金苦で自殺した母~遺された娘の必死の戦い~/人生の選択を迫られた女たちVol.8

OLの千田亜紀子(せんだ・あきこ)と賃貸アパートで二人暮らしをする母親は、もう何年もずっと亡 くなった父親が遺した負債を地道に働きながら返し続けていたが、これまでいくら亜紀子が自分も返済に協力すると申し出ても、それに甘んじてはくれなかった。娘に迷惑をかけたくないという思いゆえだろうが、正直亜紀子としては自分が家族として認められていないような一抹の寂しさを感じていた。ところがそんなある日、母親の勤務先の社長が給料未払いのまま失踪、母親は返済に行き詰まった挙句に風呂場で硫化水素ガス自殺してしまう。すると今度は、残された亜紀子が借金の保証人として返済の継 続を迫られることとなり、おまけに会社からは退職を勧告されるわ、自殺だからといわれて母親の生命保険金は下りないわ、挙句の果てには大家からアパートを事故物件にした罪滅ぼしに家賃の増額を申し立てられるわで、二進も三進もいかなくなってしまう。追い詰められ、思い余った亜紀子はとうとう首吊り自殺をはかろうとするのだが――…?(※本コンテンツは合冊版「人生の選択を迫られた女たちVol.8-1~特集/愛する人の自殺、その時あなたはどうする?」の内容と重複しています。ご注意ください)

あなた、死なないで~夫をパワハラ自殺から救った妻~/人生の選択を迫られた女たちVol.8

古川絵里子(ふるかわ・えりこ)の夫・敏也(としや)は、生命保険会社に勤めているが、元々いた経理部門から営業部門へと異動になった1年ほど前から、目に見えて元気をなくしていった。原因は営業成績を思ったようにあげられないがゆえの、上司からの凄絶なパワハラだった。心配するばかりの絵里子…するととうとう、ある日敏也は電車への飛び込み自殺を図ってしまう。幸いにも未遂に終わり、命には別条なかったものの、診察を受けた医師からは鬱病を宣告され、休職した上での十分な静養の必要性を説かれる。絵里子は弁護士に助けを求め、その助力のおかげで会社側にパワハラ体質の改善のほ か、敏也に自殺未遂を起こさせたことに対する解決金200万円の支払い、穏便な復職の確約等の条件を認めさせることに成功するのだが、現実には会社側の狡猾な罠が待ち受けており、再び敏也に自ら命を絶たせるべく追いつめていくのだった――…。(※本コンテンツは合冊版「人生の選択を迫られた女たちVol.8-1~特集/愛する人の自殺、その時あなたはどうする?」の内容と重複しています。ご注意ください)

36歳独身高収入姉の意外すぎる胸の内/人生の選択を迫られた女たちVol.8

パート主婦の三枝柚希(さえぐさ・ゆき)は、運転手の夫・亮太(りょうた)と小三の息子・光太、そして光太が拾ってきた愛犬・コロの3人と1匹家族で、にぎやかかつ幸せな生活を送っていたが、ある日、光太を交通事故で失うという悲劇に見舞われてしまう。悲しみ打ちひしがれる柚希…それでもなんとか前を向き、再び平穏な日々を取り戻していくうちに1年が経とうとしていたとき、柚希の妊娠が発覚する。もちろん喜びはあったものの、一方で新しい家族をつくることで亡くなった光太に申し訳ないという気持ちを拭い去ることができず…だってコロは毎日毎日、永遠に戻ってこない光太の帰りを玄関で待ち続けているのよ! そんなある日、コロを連れて河原の土手を散歩中に、身重の柚希は足を滑らせて斜面を滑落、破水してしまう。これはひょっとして光太をないがしろにしようとした罰が当たったの!? 心中で絶叫する柚希だったが――…?(※本コンテンツは合冊版「人生の選択を迫られた女たちVol.8-1~特集/愛する人の自殺、その時あなたはどうする?」の内容と重複しています。ご注意ください)

五人家族~愛犬コロと私たち~/人生の選択を迫られた女たちVol.8

夫と娘の奈緒(なお)の三人で暮らす専業主婦の関 本愛(せきもと・あい/32歳)には、36歳の姉・小阪薫(こさか・かおる)がいた。売れっ子の翻訳家として活躍する薫は高収入の独身で、サラリーマン家庭のシビアな家計を切り盛りするせちがらい暮らしを送る愛から見ると、優雅で気ままに好き勝手な生活を楽しんでいるようにしか見えないが、実はそんな薫は胸中に人知れずとっても意外な「ある願望」を抱いていたのだった。ある日、夫と仲たがいした勢いで奈緒とともに薫の住むマンションをアポなしで訪ねた愛は、そんな姉の「ある願望」を目の当たりにし、あまりの意外さに思わず失笑…薫の不興を買って追い出されてしまう。果たして、幼い頃に母親を亡くしたがゆえに、自分が妹の愛の母親代わりとなってがんばってこざるを得なかった姉・薫の秘めた願望とは一体――…?(※本コンテンツは合冊版「人生の選択を迫られた女たちVol.8-1~特集/愛する人の自殺、その時あなたはどうする?」の内容と重複しています。ご注意ください)