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ネット上を精査しましたが,「薮内貴広」に関してはまったく情報が得られませんでした。分かったことは2008年の「Fellows! volume 1」から2011年の「Fellows! volume17」まで「イン・ワンダーランド」を連載したことと,それ以前には作品を発表したことがないということです。
つまり,「薮内貴広」はビームコミックス編集部が発掘・育成した新人であり,その最初の作品が「イン・ワンダーランド」ということになります。しかし,第1巻と第2巻の表紙絵から分かるように,物語の独特の世界観を非常に完成度の高い絵で表現しており,新人離れした作品に仕上がっています。
「イン・ワンダーランド」は2011年に連載が終了していますが,それ以降は「Fellows!」や後継誌の「ハルタ」に作品を発表していません。
処女作において独特の世界を独自の絵柄で描き上げ,完成度の高い作品という評価を得たことにより,次作の構想に苦吟されているのでしょうか。それとも,第一作で自分の描きたかったものを出し切ったので,もう漫画の世界ではすることがないと考えたのでしょうか。
どのような理由からなのか分かりませんが,4年間に及ぶブランクは読者にとって次作の期待を膨らませるものとなっています。