辺境ゼアトに襲い来るモンスターパニックを鎮圧するため、レオルドは自らを犠牲にして膨大な魔力を得る“魔力共有”を使用し、強力な雷魔法で魔物の軍勢を一掃するのだった!! 死を厭わぬ覚悟でゼアトを守り抜いた彼に対し、それまで“金豚貴族”と蔑んでいた領民は信頼を寄せていく一方、その活躍を疑う聖女シルヴィアから召喚状が届く……。様々な思惑が渦巻くなか、揺るぎない信念が輝く。疑いの目を向けるシルヴィアだったが、時として助け舟を出すなど相反する彼女の行動に戸惑うレオルドは―― 「俺にはこの人が何を考えているかわからない」 しかし、彼女が“聖女”の十字架を背負う覚悟と苦しみに気づいたレオルドは、秘めていた本音を語り始め……。