あらすじ借金を苦に首を括ろうとした油屋の店主。しかし、死の間際に女霊が現われ、彼に告げた――。「江戸は流行病が蔓延いたす。助かるには『久松留守』と書いた護符を貼るしかない」。お告げ通り江戸では、流行病が蔓延し、重病人で溢れかえった。じつに護符の効果は覿面であったが、この護符には店主も知らない秘密が……。収録作「疫病(ころり)」「久松札」「茶吉尼天」の3話を収録。