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メディア化&いくつもの漫画賞を受賞した名作金融マンガが合本版で登場！ 勤めていた会社が倒産してしまった灰原達之。彼が次に選んだ職種は金融業だった。帝国金融に就職した灰原は「自分の天職はこれだ！」と大阪一の金融マンを目指しガンバるが、世の中そんなに甘くない!? 地面師に騙され、離婚の修羅場に立ち会い、果てはソープに女を沈める――金が金を産む金融業界のウラの仕組みを知っていく灰原。そんなある日、手取り月収27万円で家のローンも抱える保証人の勤め先に取り立てに行くことになり……。
自分が受付をしていた結婚式でご祝儀を盗まれてしまった泥沼亀太郎が帝国金融に助けを求めにやってきた。保証人を見つけることも、組合からの借金で一括返済することもできなくなってしまった泥沼は、クレジットカード地獄にドップリはまりこんでいくのだった……。一方、建設中の風俗ビルへの反対運動に遭遇した灰原。そのビルは地主たちの激しい抵抗に遭い、地上げできなかった土地が残ったまま建設中だった。灰原は、資金繰りに苦しむオーナー・地上げ屋の肉欲棒太郎と、風俗ビル反対運動の住民たち、双方に接触を試みるが……!?
高級車相手に交通事故を起こしてしまった山川与飼夫は、保険がおりるまでの穴埋めとして帝国金融に借金をする。しかし、これが大騒動へ発展していくのだった――。借金返済と事故相手からのたび重なる金銭要求で、山川は夜逃げを考えるほど追い込まれる。一方、市街化調整区域に指定された土地を持つ運送屋・浦金は、土地が売れずに苦しんでいた。灰原はこの二者を絡めて、ひと儲けしようと企むが……。
鈍才小学校の教頭は、甘い話にそそのかされ少額の借金をするも、たった２週間で4500万円にまで膨れ上がってしまった。先物取引をやっていることが学校にもバレ、さらに追い討ちをかけるように、返済のために借りた500万円までもが盗まれてしまう。借金だけが残り、完全に居場所を失った教頭は……!?そして、帝国金融にハメられる形で夜逃げをした地上げ屋の肉欲棒太郎はついに金のなる木を発見する。軍資金の融資を頼み込んできた肉欲に対し、灰原は個人出資に踏み切るのだが……。
軽薄企画の社長・軽薄一郎は、翌日の朝までに金が用意できなければ自宅まで占有されるという状況に追い込まれていた。そんな軽薄から帝国金融に電話がくるも、営業時間の終わった帝国金融に唯一残っていた新人の吉村は、みすみす客を逃してしまう。しかたなく軽薄はトイチのヤミ金融に手を出してしまい、ヤミ金融の銭田はそんな軽薄企画を食い物にしてボロ儲けをたくらむ。金利に首の回らなくなった軽薄社長は、銭田にたぶらかされ計画倒産を決めるが――。
マルチ商法にはまり、サラ金の返済にも困り始めていた警察官・浴田。銀行から金を借り返済をしようと考えていたが、あてにしていた信用組合はとてもまともに貸し出しができる状態ではなかった。途方に暮れて帝国金融に融資の申し込みにやって来くる浴田と、同じような状況の多くの客たち。灰原はこの機会を逃さず、一気に顧客を増やすことができるのか――!?さらに、不良債権回収のノウハウを学ぶため、警察庁から極秘でエリート官僚・都沢が帝国金融に派遣される。下手に出つつも金融業をさげすむ都沢の態度に帝国金融のやり方を示そうとする灰原だったが……。
