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いきなり天涯孤独の身になり、世間に放り出された真白。だが、飄々とした彼は、不法入国の中国人少女たちやホームレスの天才児、凜らさまざまな人と出会い、その身一つで様々な困難に立ち向かっていく！
一人ぼっちの真白は、健気に生きる中国移民の女の子たちのアパートに転がり込む。彼女たちの身の上にほだされた真白は、どんどん肩入れしていき……!?凜がさらわれたことで、ましろの周囲は暗い怨念に包まれていく！
またも宿無し状態の戻ったましろ、そして凛。凜の行く末を託された真白は、彼女の能力をいかに育てるのか。そして彼らは吉野藤次郎という異才と新たな出会いを果たし、意外な展開に!!
他人を思いやり、共に笑ったり涙したり、そんな風に生きられたらなあと憧れたりするのですが、この作品は他人と寄り添って生きる姿が描かれています。 物語の冒頭、主人公の真白は両親を喪います(唐突ですしインパクトがありました)。そこから旅が始まるのですが、世知辛さと他人の優しさと、その両方のバランスが「良い感じ」だなあと思いました。 世の中は天国ではないかもしれないけれど、絶望するほど地獄でもない。弱さに背を向けず、生きることを諦めない。そんなポジティブさを感じる作品でした。