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愛故に人は苦しまねばならぬ #1巻応援

タイトルからして、とても不穏な百合マンガ。 主人公のレイは、ずっと好きだった同姓のアミに思い切って告白したら意外にもすんなりOKをもらえてこの世の春が到来……したかと思いきや、恋人関係になっても周りの友達と扱いがほぼ変わらず「一人の時間を大事にしたい」と言われ、ますます悶々とさせられることに。 そして、何やら他の女の影も見え隠れしてますます不穏さは募っていきます。ただ、この作品のポイントとしては、レイの愛情の深さが挙げられます。何があっても、何をされたとしてもそれでも変わらない、変えられない思いの丈。 その果てに押し寄せてくるのは、まさにタイトル通りの絶望感。読んでいて、「一体どうなっちゃうの〜?」と頭の中の次回予告ヒロインが叫び倒します。 ちょっとしたことでも起こる10代少女の激しい浮沈や、そもそも何故レイはアミを好きになったのかというところのきっかけの些細であるが故のリアルさ、アミのフリーダムな性格がどこに起因しているのかなどのディティールが良いです。 それらを踏まえた上での、決定的なシーンでレイがアミに放つセリフは特に好きです。 1冊で過不足なく完結しており、私は連載で追っていましたが単行本で初めて読むとまた一段と満足感は高まりそうです。 富沢未知果さんの今後の活躍も楽しみです。

兎来栄寿
兎来栄寿
『恋の絶望行進曲』のクチコミ投稿
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話題の種類
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タイトル
本文
恋の絶望行進曲
恋の絶望行進曲
富沢未知果
富沢未知果
あらすじ
「ねえ、私と付き合ってみる?」同じクラスのアミにずっと恋心を抱いていたレイ。振られるのを覚悟して告白したら、なんとアミも同じ気持ちだった!晴れて恋人同士になったけど、なんだかアミの様子がちょっと変。四六時中アミのことを考えて、一途に愛するレイに対し、アミは恋人をひとりに決めない、自由な恋愛観の持ち主だった。レイの重めの愛情が勝つか、浮気性のアミがうまく逃げ切るのか。恋人同士になってからの苦悩を描いた、ドロ沼ガールズラブ!女の子の描写に細部までこだわる新人作家・富沢未知果の初コミックス!
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