あらすじ

名門中学の落ちこぼれオーケストラ指導を始めて1ヵ月。悠季はある日、信頼する上司・匡先生と男子生徒の激しい情事現場を目撃! わき起こる嫌悪感と同性愛者(ホモセクシャル)である自分へのうしろめたさ。その結果、恋人・圭との愛の生活にも自信を失って…。おまけに匡先生の魔の手が悠季にも伸びてきた!!(表題作)。その他、天才ピアニスト生島とホルン少年ソラくんとの出逢いを描く外伝「野生のアマデウス」等も収録。大人気シリーズ絶好調!
寒冷前線コンダクター 富士見二丁目交響楽団シリーズ

悠季は富士見交響楽団(通称フジミ)のコンサートマスター。楽団(オーケストラ)はまだ素人レベルだけれど、彼はリーダー的存在だ。そこにある日、芸大出で留学帰りの二枚目指揮者・圭が就任してきた。ところが初対面時から人を見下ろすようなデカい態度。そんな圭にムラムラと敵意を覚える悠季であったが…。楽団を舞台に悠季&圭コンビが織り成す激しく切ない恋愛模様2編。

さまよえるバイオリニスト 富士見二丁目交響楽団シリーズ

富士見二丁目交響楽団(通称フジミ)のコンサートマスター・悠季は、夏休みに帰省先の田舎から戻ってみるとアパートが全焼。居場所を失なった彼は、楽団の指揮者・圭の部屋にころがりこむはめに。しかし圭は男ながらも悠季に激しい恋心を抱いていて…。友情と恋のはざまで揺れ動く2人のせつない心模様と葛藤の物語2編。大人気シリーズ、第2弾!

マンハッタン・ソナタ 富士見二丁目交響楽団シリーズ

圭との仲が学校にばれて、ホモのレッテルを貼られた悠季。おかげで音楽教師の職をクビになってしまったけど、圭を真剣に愛しているから後悔はしない。そんなある日、圭の部屋に謎のマッチョ男・生島が居候を始めた。なぜかその上、突然そいつが悠季に迫って来るではないか。一体、この男は圭の何なんだ?! 番外編を含む、圭&悠季の激しく純な恋物語3編。オーケストラが舞台の大人気シリーズ第3弾!

リサイタル狂騒曲 富士見二丁目交響楽団シリーズ

近々2年ぶりに開かれる、富士見二丁目交響楽団の演奏会。当日、コンサートマスターの悠季にはソリストとしての大役も待っている。だがそんな中、指揮者の圭との間に亀裂が走ってしまった! 2人の恋愛関係を、圭は親友の生島になぜか隠そうとするのだ。「僕は圭にふさわしくない…」哀しみに満ちた悠季の心は、圭の指揮をもはや拒絶してしまうのだった…? 演奏会の2人の恋の行く末は?! 大人気シリーズ〈第一部〉、番外編を加えていよいよ完結。

未完成行進曲 富士見二丁目交響楽団シリーズ 第2部

“フジミ”の天才指揮者・圭の才能に惚れ、ライバル楽団“市民フィル”から芳野が入団。しかも彼は実力派バイオリニスト。悠季はコン・マスの座と、恋人・圭の愛を守るべく、芳野の挑戦を受けて立つ!(『コン・マスの光と影』)また、圭の愛情あふれる特訓が実を結び、名門中学でオーケストラ指導の職を得た悠季。だが、そこで待っていた手痛い“洗礼”とは?!(表題作)音楽家コンビの圭&悠季が奏でる熱く切ない愛の物語2編。大人気シリーズ第2部スタート!!

アクシデント・イン・ブルー 富士見二丁目交響楽団シリーズ 第2部

名門中学の落ちこぼれオーケストラ指導を始めて1ヵ月。悠季はある日、信頼する上司・匡先生と男子生徒の激しい情事現場を目撃! わき起こる嫌悪感と同性愛者(ホモセクシャル)である自分へのうしろめたさ。その結果、恋人・圭との愛の生活にも自信を失って…。おまけに匡先生の魔の手が悠季にも伸びてきた!!(表題作)。その他、天才ピアニスト生島とホルン少年ソラくんとの出逢いを描く外伝「野生のアマデウス」等も収録。大人気シリーズ絶好調!

ファンキー・モンキー・ギャングS 富士見二丁目交響楽団シリーズ 第2部

かつて悠季が音楽教師の職を追われる原因をつくった教え子で、超問題児の遠藤君。家出中の彼と街中でバッタリ再会してしまった悠季は、成り行きから、自分と天才指揮者・圭の同棲するマンションに彼をひきとめるはめに。当然、一騒動が起きて…(表題作)。その他、N・Yでの圭とピアニスト生島の衝撃的な出会いを描いた番外編など、3編を収録。オーケストラを舞台にした、青年音楽家たちの切ない純愛物語シリーズ、人気絶好調!

金のバイオリン・木のバイオリン 富士見二丁目交響楽団シリーズ 第2部

富士見二丁目交響楽団のコンサートマスター・悠季は難関コンクールへの挑戦を決心する。彼を見守る恋人で、天才指揮者・圭の尽力で銘器「まほろば」も入手。そんな中、コンクールのための伴奏者として出逢ったピアニストの三条薫子から、思いがけない侮辱の言葉をたたきつけられて…。(表題作)その他、圭の里帰りで家族との確執が明らかになる外伝等、オーケストラを舞台にした青年音楽家達の純愛物語3編を収録。大人気シリーズ、絶好調!

サンセット・サンライズ 富士見二丁目交響楽団シリーズ 第2部

富士見二丁目交響楽団でコンサートマスターを務める悠季は、恋人で天才指揮者の圭の影響を受けて日本音楽コンクールを目指すが、伴奏者(ピアニスト)・三条薫子と大喧嘩。彼女からぶつけられた、悠季の音楽人生を揺るがす衝撃的(ショッキング)な指摘とは!? (表題作)。また、東京音楽コンクール予選で圭が意外な結末を迎える「夏の嵐」等、オーケストラを舞台にした青年音楽家達の恋と成長の物語3編。大人気シリーズ、絶好調!!

アレグロ・アジタート 富士見二丁目交響楽団シリーズ 第2部

新人演奏家の登竜門・日本音楽コンクールに挑戦するため、恋人の指揮者・圭を見守る中、音大時代の恩師から苛酷な猛特訓を受けるバイオリニストの悠季。その甲斐あってこぎつけた第2次予選当日、圭から結婚指輪を贈られた。これをお守りに全力で審査に臨んだ結果は…!? (表題作)。その他、悠季の故郷を2人で訪れ、亡き両親の墓前で結婚を誓い合う外伝など、若き青年音楽家たちの恋と成長の物語3編。大人気シリーズ、絶好調!

運命はかく扉をたたく 富士見二丁目交響楽団シリーズ 第2部

富士見二丁目交響楽団のコンサートマスター・悠季はプロへの登竜門である日本音楽コンクールに見事入賞したうえ、銘器グァルネリを偶然にも手に入れた。そんな幸運続きの中、団員たちの間に怪文書が流れた。「守村はホモだ!!」悠季の立場は突如危うくなって…?! 表題作の他、恋人で天才指揮者の圭が調達した一軒家に2人は引越すが、そこに、もとの持ち主である幽霊が出現する『引越しポルカ』等、3編を収録。大人気シリーズ絶好調!

シンデレラ・ウォーズ 富士見二丁目交響楽団シリーズ 第3部

圭の祖父で桐院家当主・尭宗氏の82歳の誕生パーティーで、演奏を依頼された悠季は、家政婦のハツからとんでもない仕打ちを受ける。その傷も癒えないうちに、今度は圭の妹・小夜子から桐院家存続のために、圭・悠季・小夜子の「三人結婚」という驚くべき提案が!?

リクエスト 富士見二丁目交響楽団シリーズ 第3部

桐院家で起きた騒動からやっと落ち着きを取り戻した圭と悠季。定期演奏会も決まり、楽団は活気に満ちている。しかし、日本音楽コンクール入賞者としての披露演奏会に向けて猛練習をしていた悠季が、バイオリニストとしての「自分の音」を見失ってしまい…。表題作他、「雨また雨」「夏祭りの夜」収録。

退団勧告 富士見二丁目交響楽団シリーズ 第3部

日本音楽コンクール入賞者としての披露演奏会に向けて、猛練習に励む悠季。しかし、圭の指揮するM響の演奏に感動するあまり、やっとつかみかけた「自分の音」を再び見失ってしまう。悠季は悩んだ末、圭と別居することに…。

ボン・ボワイヤージュの横断幕のもとに 富士見二丁目交響楽団シリーズ 第3部エピローグ篇

恩師・福山の薦めでイタリア留学が決まった悠季。ローマでの一人暮らしを圭から強く反対され、一緒にウィーンで暮らすことを了承する。そんなある日、高校時代の同級生・村上からの依頼で、故郷・新潟で千人規模のリサイタルをすることになるが…。表題作他、「証言編 殿下の陰謀」「証言編 五十嵐くんのヘビーな憂鬱」「約束の地」収録。

マエストロ エミリオ 富士見二丁目交響楽団シリーズ 第4部

ついにイタリアのレオナルド・ダ・ヴィンチ空港に降り立った圭と悠季。二人はウィーンに新居を決め、悠季だけ新しい師エミリオ・ロスマッティのレッスンに通うつもりだった。しかしエミリオから自分の家に住み込むようにと言われてしまった悠季は、それに逆らうことができず、圭との間に不協和音が……。「イタリア留学編」スタートとなる表題作他、「ローマの平日」を収録。

アポロンの懊悩 富士見二丁目交響楽団シリーズ 第4部

悠季はエミリオ先生のお供やチャイコンの練習で忙しく、圭に全く会えずにいた。しかし突然襲われた偏頭痛のおかげで思わぬ休養となり、久々に恋人の部屋を訪ねる。ところが深夜に泥酔して戻った圭は、ベッドにいた悠季に対して「Chie(誰です)?」という言葉を……。「圭は僕以外の人間をこのベッドに入れている!?」愛し合っているはずの二人の気持ちがすれ違う、波乱の第4部・第二作!

バッコスの民 富士見二丁目交響楽団シリーズ 第4部

フジミの定期演奏会で《チャイコン》を弾くため、二ヶ月ぶりに日本へ里帰りした悠季と圭。練習不足の中、悠季「いまの僕にできる最上の演奏をしよう」と心に決める。だが肝心のフジミ内で古参団員と新人の音大生団員とのあいだにトラブルが発生し、定演への道のりは前途多難!?(主役は僕だ……負けないよ!)そしてソロ演奏で悠季がついに新境地をひらく!!

その青き男 富士見二丁目交響楽団シリーズ 第4部外伝

彼は自殺志願者のように思いつめた、どう見ても死にに行くとしか思えない顔つきをしていた。その彼と再会したのは、若手指揮者たちの登竜門であるヤーノシュ記念コンクールの第一次予選だった。──ハンガリー国際指揮者コンクールでの、圭の孤独な戦いを描いた表題作他、「ある革命」「懺悔と花束」など全八編を収録した待望の第4部外伝集!

幻想のシャコンヌ 富士見二丁目交響楽団シリーズ 第4部

イタリアに戻った悠季はエミリオ先生から突然、わずか一ヶ月半の間に開催される三つのコンコルソ(コンクール)に出場して、全てで金を取るようにと至上命令を出されてしまう。圭には禁欲宣言をして早速猛レッスンを始める悠季だったが、課題曲であるバロック音楽の名作『シャコンヌ』が理解できず、苦しむことに……!

ブザンソンにて 富士見二丁目交響楽団シリーズ 第4部

国際指揮者コンクールに出場する圭に会うため、フランスの地方都市ブザンソンにやってきた悠季。二週間ぶりに再会した圭は相変わらず激しく悠季を求めてきて……。だが、他人を全く寄せ付けなかった圭が、夕食の席では意外なほどライバル連中と打ち解け合っていた。いったい圭にどんな心境の変化が? そしてコンクールの結果は!? イタリア留学編ついにクライマックス!!

ミューズの寵児 富士見二丁目交響楽団シリーズ 第5部

「誰にも、きみはやらない。抱かれたいのなら僕が抱く!」クラシック界最大手エージェント、サムソン。その副社長ディビットが圭に契約を申し込んできた。しかもそれは、セクシャルな興味とともに……。圭を押し倒したいと思っている!? サムソンの副社長が!? 初めてわき上がる不安を抑えきれない悠季だったが……!!

闘うバイオリニストのための奇想曲 富士見二丁目交響楽団シリーズ 第5部

中堅チェリストのフィリッポ、チェーザレの二人とクリスマス・リサイタルを行うことになった悠季。今ひとつ自分の演奏に対して自信を持てない悠季に対し、業を煮やした圭が放った言葉と行為とは? 二人の思いがぶつかり合う表題作の他、故郷の新潟に帰省した悠季が、姉から思いがけない言葉を聞かされる「雪の宿だより」、その事件を圭の視点から描いた「ある架空の郷愁について」の全三編を収録。

その男、指揮者につき… 富士見二丁目交響楽団シリーズ 第5部

「僕の音楽に神はいない」天才として賞賛され続けてきた圭の心の闇。それを最も鋭く突きつけるのは、悠季の奏でる音楽。「悠季を愛しているのに、なぜこんな試練を与える!?」愛と嫉妬の狭間で、音楽に祝福された悠季の体を激しく求める圭は……。自らの音楽をめざし、新たな挑戦を始めた圭を描く「形象と音楽と」、フジミメンバーの五十嵐の視点で描かれる「指揮者の本分」も収録。

華麗なる復讐 富士見二丁目交響楽団シリーズ 第6部

大成功をおさめた圭のM響定期公演を見届け、後ろ髪を引かれる思いでローマに戻った悠季。そこへ圭から「出演依頼」の電話が。サムソンのエージェントだと名乗る宅島から伝えられたのは、圭が指揮する「スプラッシュ・コーラ」のCM限定オケへのコン・マスとしての参加依頼だった。そのオケは見栄え最優先、才能と美貌と併せ持った若手だけを集める予定だと聞いて、悠季は──!?

バイオリン弾きの弟子たち 富士見二丁目交響楽団シリーズ 第6部

イタリア留学を終え、帰国した悠季。再びコン・マスとして復帰した「フジミ」は、専用練習場の建設に向けて本格的に動き始める。資金調達も兼ね、M響常任指揮者として精力的に活動する圭。一方悠季も母校の音大講師となるが、担当する学生はクセ者ぞろい。学内の人間関係も複雑そうで……。二年ぶりに遠距離生活から解放され甘えて(?)くる圭とともに、悠季の多忙な生活が始まった! 大人気シリーズ第6部、富士見町リターン後の物語がいよいよ本格展開。

センシティブな暴君の愛し方 富士見二丁目交響楽団シリーズ 第6部

富士見町の愛の巣で、二人きりの甘い生活スタート! と思っていたら悠季の姉・千恵子が居候することになり、不機嫌な圭。さらに圭宛に、なぜか悠季と千恵子のツーショット写真が送られてきて……。一方悠季は大学の講師の仕事で、恩師から預かった弟子がまるでやる気ナシだったり、うるさい保護者に煩わされたり、と指導者としての問題に直面。「フジミ」でも、飯田さんとついに直接対決!?

人騒がせなロメオ 富士見二丁目交響楽団シリーズ 第6部

「フジミ」の夢の専用練習場の建設計画が、いよいよ本格的にスタート! ソラからの招待で急遽NYを訪れた悠季と圭は、そこで純粋に音楽を楽しむ個人経営のオペラハウスを目にし、そこに「フジミ」の理想のモデルを見出しはじめる。一方、風変わりな音大の生徒・由之小路に妙になつかれてしまった悠季は、レッスンの名目で家に日参され大困惑。当然不機嫌な圭に気を揉む悠季だったが、由之小路はさらに自分はゲイだと大胆に告げてきて……!?

嵐の予感 富士見二丁目交響楽団シリーズ 第6部

定期演奏会を間近に控え、音のまとまりに不安を抱える「フジミ」の面々。それを打破するため、飯田は悠季と圭にある「秘策」を提案するが!? その一方で、悠季は夏休みを返上して学生のレッスンに努めるも「指導者」としての己の姿勢の甘さに直面。圭も、エージェントの副社長・ディビッドと方針の違いから対立する……。二人をめぐるさまざまな困難の予兆を描いた表題作のほか、短編『雪嵐』『こよなき日々』を収録。

逡巡という名のカノン 富士見二丁目交響楽団シリーズ 第6部

引き出しの奥に隠されていた、圭の赤い革の日記。そこには、悠季も知らなかった天才指揮者・桐ノ院圭の音楽活動への苦悩が綴られていた! 商業主義への反発と、悠季への愛と音楽に満ちた理想の生活との狭間で、揺れる圭。誕生日には二人で熱く甘い夜を過ごすが、「君と出逢わせてくれたすべてに感謝します」と思いつめたように囁く圭に、悠季は彼を苦悩から救いたいと強く思うのだが……。